建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2008年6月号〉

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我が国の工業地帯の流通機能向上と地域交流の促進に貢献

中部地方整備局 名四国道事務所

 中部地方整備局名四国道事務所は、我が国有数の工業圏域を所管エリアとし、一般国道23号、153号、155号の整備を通じて、地域の交流、流通発展に貢献している。23号は名四バイパスと、名古屋市−豊田市を結ぶ名豊道路の知立バイパス、岡崎バイパス、蒲郡バイパス、豊橋バイパス、豊橋東バイパスが整備され、153号では豊田西バイパス、足助バイパスが整備されている。155号では豊田南バイパスと豊田北バイパスの整備が進んでいる。これらのバイパス整備の中で、今号では23号知立バイパスと豊田南バイパスについて紹介する。
▲豊田南バイパス ▲知立バイパス

 一般国道23号知立バイパスは名古屋市、豊明市、知立市、安城市などをつなぐ路線で、総延長16.4q。東の岡崎バイパス、西の名四バイパスと接続することで、23号の渋滞を緩和し、名古屋、衣浦、東三河臨海工業地帯などの工業都市部と、その後背地となる農業地帯とを有機的に結びつけ、流通と土地利用を向上させる効果が期待される。
 事業は、平成元年に全線を暫定2車線で供用し、その後、西側から4車線化を進めている。現在は、すでに平面4車線で供用している安城地区の立体化の工事が進められている。
 155号豊田南バイパスは、豊田外環状線の一部で、豊田市内の駒場町から逢妻町までの12.9q。国道155号のバイパスとして整備するため、豊田市中心部の渋滞緩和と交通時間短縮に貢献する。構造は4車線で、一部は側道を含めて6車線で整備されており、豊田安城線や153号など、他の路線とはBOX構造のアンダーパスで交差する。すでに8.1qは暫定2車線(一部4車線)で供用されており、現在は東名高速豊田ICから153号までの1.1q区間の4車線化工事が進んでいる。これによって、豊田市駒場町から 逢妻町までの移動時間は、従来の37分から13分へと飛躍的に短縮され、生活道路の通過交通も減少することで地域の安全度が高まると期待されている。



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