建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2008年3月号〉

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あけぼの団地現地建て替え

風土と地域特性に配慮し地域交流の核となる団地づくり

芦別市 あけぼの団地

 芦別市は、「芦別市公共賃貸住宅再生マスタープラン」に基づき、平成14年度からあけぼの団地の現地建替えを進めている。この団地は補強コンクリートブロック造平屋構造で、昭和42年〜昭和55年までに167戸が建設されたもので、老朽化が進んでいた。  建て替え工事は平成14年より着工し、平成22年の完成予定で、全148戸を整備する予定。このうち平成14年〜平成16年までの鉄筋コンクリート造2階建1棟1棟12戸の4棟と、平成17年〜平成19年までの鉄筋コンクリート造4階建1棟20戸の2棟が整備済みである。  現在は、7棟目の鉄筋コンクリート造4階建1棟20戸を、平成20年3月完工に向け工事中である。整備に当たってのテーマは、「世帯状況及び団地再入居者のニーズに適切に対応した住居計画」、「風土及び敷地の特性に配慮し、地域に根ざした住まい」、「地域交流の核となる、ふれあいのある団地づくり」とし、周辺の緑進一公園を活かしながら、高齢者・障がい者に配慮した整備計画とした。  住戸計画としては、共用部分には雁木を設けて除雪の軽減を図り、ゴミ置場・自転車置場を雁木と一体に設けることで、天候に左右されずに利用できる構造とした。また、住戸内は全て南面採光で、段差を解消したほか、玄関・トイレ・洗面脱衣・浴室には手摺を設置している。その他に手摺の設置が今後必要となりそうなカ所には、下地補強を施して高齢者対応とし、また車イス利用者の入居も踏まえた。さらに、市の公営住宅としては、初めての外断熱工法を採用し「自然環境との共生」、「環境への負荷の低減」を目指した北海道環境共生型公共賃貸住宅の実現に向けて取り組んでいる。

■あけぼの団地概要
○全体建設計画              ○あけぼの団地7号棟概要
1.建設戸数建替え前            1.構造・規模
   167戸→建替え後148戸        ◆壁式鉄筋コンクリート造
2.建設計画平成14年度1棟12戸            4階建1棟20戸
 平成14年度(明許)1棟12戸       ◆建築面積 543.3u
 平成15年度(明許)2棟24戸       ◆延床面積1,847.4u
 平成17年度1棟20戸           ◆1LDK 51.4u 8戸
 平成18年度1棟20戸           ◆2LDK 61.4u 8戸
 平成18年度(明許)1棟20戸       ◆3LDK 72.9u 4戸
 平成20年度1棟20戸           ◆戸別物置 2.8u
 平成21年度1棟20戸

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