企業リポート
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▲道道川向端野線 端野橋 |
PC橋とはピアノ線を緊張してコンクリートに圧縮力が働くようにしたもので、引張力に弱いとされるコンクリートの弱点を補強克服する技術によって形成されており、コンクリートの強度を高めて道路や鉄道、橋などの強靭な基礎を造り上げています。 端野橋は橋長438.1m、有効幅員(9.5+3.5)mで、構造形式は3径間連続PC箱桁橋+8径間連結コンポ橋という2種類の形式を採用した橋梁です。 3径間連続PC箱桁橋は、片持張出工法と呼ばれる架設方法で施工され、この片持張出工法とは地上からの支保工を必要とせず、移動式の架設作業車(トラベラー)を用いて、左右にバランスをとりながら場所打ち施工する架設方法です。桁下空間(河川、海上、渓谷等)、利用状況(道路、鉄道等)に左右されず安全かつ経済的な施工が可能となります。 8径間連結コンポ橋は工場で製作されたプレキャストセグメント桁と、PC合成床版とがずれ止めによって結合され、桁と床版とが一体となった合成桁橋で、工場から運ばれた桁を現場で接合し、クレーンによって架設された橋梁です。工場製作することで現場作業が低減され工期の短縮が図れます。
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▲道道士別滝上線 スノーシェルター |
スノーシェルターは冬期の吹雪が特に厳しい区間において、道路を覆うことにより吹雪から完全に遮断する構造物で、雪害から道路を保護し、視程障害を防止する施設です。この道道士別滝ノ上線に設置されたスノーシェルターは延長750mで、施工されるまでは冬期は通行止めになることもあったため、緊急車両の交通ネットワークを確保し、より安全に道路を走れるよう施工されました。 道路と道路をつなぐこうした技術は都市機能・生活機能を基盤から支え、より快適なものにする原動力となります。私たちは現代の社会的ニーズに合わせた品質確保・環境問題に積極的に取り組み、安全・安心社会の確立に寄与しています。今後も確実な設計、安全で信頼性のある施工、新技術の開発にたゆまぬ努力を続け、人と人、街と街、そして産業や暮らしを有機的に結びつける特色のある、すぐれた橋梁を建設していきたいと考えています。
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