建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2008年2月号〉

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利便性の高い厚別副都心で大規模団地建設進む

――Dブロック建替5号棟・6号棟が進行中

札幌市都市局 下野幌団地D-5号棟・D-6号棟

　札幌市が進めている下野幌団地は都心から11Ｋｍに位置し、ＪＲ新札幌駅、地下鉄新札幌駅から至近距離にあり利便性の高い市内有数の大規模団地である。しかし、高度成長期の昭和40年〜47年に建設され、大部分の住戸が狭小、浴室未設置であり、また高齢化が進んでいる割にエレベーターが無いなど、居住水準が低いことから平成8年3月に策定した「公共賃貸住宅総合再生事業　札幌市再生マスタープラン」の中で早期建替団地と位置づけられた。 　平成12年度から25年度までの14年間に43棟2，949戸を建設の団地に生まれ変わる予定である。建替は既にＡ、Ｂ、Ｃ、ブロックは完了済みでＤブロックはＤ-5、Ｄ-6棟を残し工事は完了している。現在建設が進められているＤ-5、Ｄ-6号棟（126戸）は平成20年7月完成予定。 　施設計画では、周辺からも利用しやすいオープンスペースの確保や周辺住宅の日照時間を考慮した住棟配置と、身障者配慮のバリアフリー対策として、敷地内通路に誘導ブロックを設置（住棟共用部門にも設置）、各住戸玄関ホールに折畳式椅子を設置する。また、外断熱工法を採用し建物の長寿命化や耐久性向上を図っている。　　給水施設は直結加圧給水方式を採用し、給水ポンプ室を設置する。エレベーター設備は機械室レスエレベーターを採用（9人用）する。 　敷地状況はＤ-1、Ｄ-2、Ｄ-5、Ｄ-6号棟は一体的な土地利用を図る。階数はいずれも地上9階建となっている。