建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2007年12月号〉

寄稿

都会と原始林の贅沢なロケーションで建設された 高級賃貸マンション「ニューシティレジデンス円山表参道」

――空と緑を美しく見せつつ地域でのランドマークとなる建物

株式会社ドルフ企画設計 代表取締役社長 一級建築士  村中 仁

村中 仁 むらなか・ひとし
昭和34年1月6日生まれ 羽幌町出身
昭和56年 北海道工業大学工学部建築工学科卒業
平成2年 株式会社ドルフ企画設計 開設
設計実績  分譲 約30棟
賃 貸  約5棟

このニューシティレジデンス円山表参道のある札幌市中央区の円山地区は、高級住宅街で、都心の利便性とハイセンスな住環境の両方を堪能できる地域性です。表参道を北上すると、北海道の総鎮守府である北海道神宮の鳥居と参道につながり、散策するには絶好のロケーションとなっています。周囲には円山公園や円山動物園が隣接し、都会でありながらも原始林と触れることのできる環境で、さらに円山球場、円山競技場、円山総合運動公園などのスポーツ施設もあり、健康づくりの拠点となっています。また、所在地周辺から都心にかけては、瀟洒な店も点在し、消費生活の利便性にも優れています。  そうしたロケーションを背景に、エスクローリアルエステート社の理念は空の広さと豊かな緑に映え、それらを美しく見せる建物であることで、設計に当たっては景観、町並みにおいてシャープなランドマークとなる一方、自然に対しては透明感のある建物であることが求められました。  そこで、外観計画としては、表参道の周囲は歴史を感じさせる街なので、目新しさを追求するよりも、歴史ある街並みに溶け込むデザインとしました。

 内観計画においては、エスクローリアルエステート社として、旧来の賃貸マンションの概念を捨て、入居者がこの場所に住むことに誇りを持てるような住まいづくりを目指していることから、その基本方針に基づき、入居者が最初に足を踏み入れる共用エントランスホールは吹抜とし、高級感ある安らぎの空間と、くつろぎの時間を提供できる広々とした明るいラウンジ空間としました。入居者自室までの廊下も折上げ天井とし、飽きの来ないデザインとしました。  配置計画については、14階という高層建物なので、道路からの離隔距離をなるべく確保し、表参道への圧迫感を感じさせない配置としました。また入居者の玄関口であるアプローチ正面には大きなシンボルツリーを2本配置し、緑(円山)を感じられる様配慮しました。  その他、各世帯はブロードバンドに対応しているので、接続初期工事は不要です。インターネットについても、エスクローリアルエステート社がプロバイダーとなってインターネットの接続サービスを提供しており、利用料は、オーナー負担ですので、入居者は無料で24時間常時接続し、時間を気にせずに利用できます。

▲マグネット式脱着型サムターン
ニューシティレジデンス円山表参道概要
建 設 地:札幌市中央区北1条西21丁目46−29
構造規模:鉄筋コンクリート造地上14階地下ピット
延床面積:8393.99u(1LDK 99戸、2LDK 47戸)
工  期:平成18年12月〜平成20年3月
施工会社:飛島建設株式会社 札幌支店

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