建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2007年12月号〉

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豊富な土地資源を生かして大規模農業経営を展開

北海道・十勝支庁 十勝農業

▲日本一の広さを誇るナイタイ高原牧場(上士幌町)
十勝農業の概況

十勝管内は、1市16町2村で構成され、豊富な上地資源とすばらしい自然環境に恵まれ、規模拡大や基盤整備を進めながら、畑作や酪農を中心とした大規模農業経営を展開し、日本最大の食糧基地として重要な役割を果たしている。  管内の耕地面積は、平成17年で256, 200haと、全道の21.9%を占めている。1戸当たりの耕地面積は38haと全道平均の2倍、全国平均の約17倍と大規模な畑作経営となっている。  畑作は、麦類、豆類、馬鈴薯、てん菜の畑作4品目を主体とした輪作体系が確立され、多くの品目で全道一の生産量となっている。野菜は、ながいもや大根などの根菜類をはじめ、スイートコーンや葉物など多種多様の品目が生産されている、特に、ながいもは国内のみならず台湾などの海外へも輸出されている。酪農では、1戸当たりの飼養頭数がここ数年増加し、EU諸国の水準に匹敵する大規模経営となり牛乳生産量は全道最大101万4,599tと全道最大の生産基盤を誇り、肉用牛の飼育頭数では平成17年185, 300頭で全道の41%を占めている。近年は、特に黒毛和牛種を中心にした肉専用種の導入も盛んに行われている。

農業農村整備事業の概要

十勝管内の農業農村整備事業は、安全・安心な食の生産、多様な担い手として地域及び多様な生物との共生や美しい景観などを保全することを基本に、次世代へと引き継ぐ豊かな農村空間の創造を目指し取り組んでいる。  事業内容としては、暗渠排水、石れき除去、客土、農地造成、農道改良、草地整備等で耕地の整備改良と優良農地の確保を進め、畑地かんがいや営農用水、暗渠排水等で用排水施設の整備、農道等における流通網の整備、海岸保全等による農用地の保全、農村総合整備、集落環境整備、中山間総合整備等を行い、生活環境の整備を推進していく。


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