建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2007年11月号〉

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高規格幹線道路 「幌富バイパス」の整備促進

重要港湾・稚内港岸壁、地方港湾・宗谷港などで防波堤整備

北海道開発局 稚内開発建設部

北海道開発局稚内開発建設部の平成19年度事業費は162億7500万円となった。主な内訳は、道路整備事業費が78億7300万円、港湾整備費が36億2800万円、農業農村整備費が、15億6400万円、水産基盤整備費が13億7600万円などとなっている。
▲更喜苫内防雪(完成イメージ)
道路整備事業
道路整備の重点施策では、一般国道40号において拠点間の高速交通ネットワークを形成するため、幌富バイパスの整備、自然災害に対し安心で信頼性の高い道路網の確保を目指し更喜苫内防雪の整備を進める。一般国道238号では、快適な道路交通を確保するため、維持管理を充実する。また、安全で快適な冬期交通確保のため、雪対策を推進する。さらに、交通事故防止対策として道路環境整備事業を推進する。
港湾整備事業
重要港湾・稚内港では、中央ふ頭地区の利尻航路及びサハリンの利便性向上のため水深7.5m岸壁、水深6.0m岸壁、水深5.5m岸壁などの岸壁、水深7.5m泊地、港湾施設用地及び道路の整備を行う。地方港湾宗谷港外4港では、港内静穏度の確保、港湾狭隘化の解消、効率的な利用などに対処するため、防波堤、岸壁、泊地、港湾施設用地及び道路の整備を行う。また、大規模地震を想定した災害時の生活物資輸送のため、沓形・香深港では、耐震岸壁の整備を行う。
▲ホタテ貝殻を疎水材として利用した暗渠排水工事(稚内中部地区)
農業農村整備事業
管内は泥炭土の起因する地盤の不等沈下の進行により、農作物の生育阻害及び農作業の能率低下を招いていることから、国営総合農地防災事業の「稚内中部地区」「サロベツ地区」で農地保全工事を進めている。このほか、「ポロ沼地区」の農用地と農業用施設の機能回復を目的に調査を行っている。
その他事業
治水事業として、指定河川声問川では、暫定堤防の完成化を継続して進めるとともに、下流部の流下能力不足を解消するため、洪水調整を目的にした大沼遊水池は越流堤の施工を実施している。 空港整備事業としては、第2種空港(A)の稚内空港で冬期就航率の改善を目指して、滑走路の整備を行う。
▲声問川と大沼
北海道の開発事業に貢献します
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