建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2007年6月号〉

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観光と通勤を支援する美浜東バイパス

――備中戦乱の国吉城跡を仰ぐ国吉城トンネル貫通

国土交通省 福井河川国道事務所 一般国道27号 美浜東バイパス

事業の概要
美浜町を縦貫する一般国道27号は、嶺南地方の地域経済の発展と観光資源の開発に重要な役割を担う主要幹線道路であるとともに、地域の重要な生活道路として機能している。しかし、近年は大型車両を含む交通量の増加にともない、佐田交差点を中心に通勤時間帯や観光シーズンには著しく混雑し、渋滞が長く続いている。特に、現在整備中の美浜東バイパスを含む地域に、美しい海岸・湖沼・緑豊かな山地など、若狭湾国定公園の自然環境に恵まれた観光地として、関西・中京地方から毎年多くの人が訪れているため、早急な整備が望まれている。
美浜東バイパスは、こうした状況を背景として一般国道27号金山バイパスに新たなバイパスをつなげることで交通渋滞の緩和を図り、安全で快適な道路として利用できるよう計画されたもの。さらには、近畿自動車道敦賀線の美浜インター(仮称)のアクセス道路としての役割をも担うものとなる。区間は福井県三方郡美浜町佐田から佐柿までの4.9km。
事業は昭和63年度より調査・計画を進め、平成3年度に事業化、平成3年4月に都市計画決定している。また、平成8年11月に近畿自動車道敦賀線(大飯IC〜敦賀JCT間)の都市計画決定にあわせ、佐田ランプ〜美浜インター間を2車線から4車線へ都市計画を変更。なお、平成15年9月に一部暫定2車線(L=2.9km)で供用したところである。
現在は、美浜ICから佐柿に至る延長570mの国吉城トンネルの施工が進められており、完成すれば美浜町東部の交通混雑の緩和が図られ、県外や隣接地域との交流が促進し、地域の活性化を誘発することが期待されている。
▲標準断面図



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