建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2007年5月号〉

interview

東村山浄水場高度浄水施設築造工事

●東村山浄水場高度浄水施設築造工事

鹿島・大成・西松建設共同企業体  現場所長 野村 保秀

私たちが担当している工事は、東村山浄水場高度浄水施設築造工事で、これは水道水のカビ臭原因物質やトリハロメタンなどの除去を行う高度浄水施設です。 この浄水施設では、下降管並流接触方式が採用されており、接触槽は水槽と下降管からなる二重構造で、下降管上部から、水とオゾンを同時に高流速で下部へと流します。このとき内筒管中に生じた乱流によって水とオゾンが混合されるので、オゾンの溶解が速いという長所があります。このため、有機物の多くは下降管内で処理されますが、2-MIBなどの処理に時間がかかる物質は、滞留槽で処理します。

工事概要は、オゾン棟は地下2階〜地上4階建てで、延面積は9,017.23m2、活性炭吸着池棟は地下2階〜地上3階建てで延面積は8,481.53m2です。 施工のために行われる主要な工事は、土木工事としては掘削工14,553m3、埋戻工11,136m3、基礎工事として砕石基礎7,249m3、オゾン処理棟築造のため鉄筋工3557t、型枠工29549m3、コンクリート工18,276?。 活性炭吸着池築造工事としては、鉄筋工5,225t、型枠工70,093m2、コンクリート工38,2053、連絡渠および共同溝築造工事として鉄筋工68t、型枠工2,390m3、コンクリート工842m3、カルバート工279m。

配管工事は、オゾン内72m、活性炭内2,323m、洗浄排水管165m、逆洗管265mで、地盤改良工事として高圧噴射攪拌杭工758m3。舗装工事では撤去工801m2、復旧工464m2。建築躯体仕上げ工事として鉄筋工1839t、型枠工45545m3、コンクリート工1,3215m3。その他、オゾン処理棟建築機械設備工事、オゾン処理棟建築電気設備工事、活性炭吸着池棟建築機械設備工事、活性炭吸着池棟建築電気設備工事などです。 工期は2006年7月24日から650日間で、2009年3月19日の完成引き渡しに向けて進めています。



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