建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2007年4月号〉

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鹿児島市街地と空港港湾を

短時間で結ぶ鹿児島東西幹線道路

国土交通省九州地方整備局 鹿児島国道事務所

 鹿児島東西幹線道路は、高規格幹線道路の結節点である鹿児島I.Cと鹿児島市中心市街地と、重要港湾である鹿児島港を結ぶ地域高規格道路で、鹿児島I.Cから鹿児島市街地へのアクセス機能を強化するとともに、都市交通の円滑化と交通混雑の緩和を目的とした道路だ。  平成6年12月に地域高規格道路の候補路線一計画路線として約6km指定され、7年8月に調査区間として約6km、10年12月に整備区間として約3kmが指定。そして、12年11月に都市計画決定され、13年度に事業化されたが、17年3月に計画変更を経て、17年度にいよいよ工事着手された。

 概要は延長約3.4kmで、一部には新武岡トンネルも施工されている。構造規格は第2種2級。設計速度は60Km/hで、車線数は4車線(暫定2車線)となる。  この鹿児島東西幹線道路と南九州西回り自動車道の連携によって、鹿児島市街地と周辺地域との渋滞のないスムーズな連携が図られる。また、物流拠点である鹿児島港と鹿児島空港へのアクセス機能が強化されることにより、効率的な物流ネツトワークが形成され、空港から港へ約20分の時間短縮が図られる。特に、新武岡トンネルの施工によって、既存の武岡トンネルの慢性的な渋滞が解消される。  そうした自動車交通の分散や円滑な走行確保により、走行速度を向上させることで、CO2(二酸化炭素)、NOx(窒素酸化物)、PM(粒子状物質)の排出量も削減されるなど、多面的な効果が期待される。





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