建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2007年3月号〉

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市民ニーズに柔軟に対応した高度医療を提供

――公設・民営の新手法で整備運営

さいたま市 (仮称)さいたま市民医療センター

外観パース

さいたま市民医療センターは、さいたま市が建物を整備し、浦和・大宮・与野・岩槻の4医師会で構成する医療法人が運営するという公設・民営方式の新手法で整備されている。市民の健康と生命を守るため、医療機関の機能分化・重点化を進め、地域医療連携の相互連携を図り、質の高い医療を提供できる体制を目指している。
業務としては、地域の医療機関の後方支援や、かかりつけ医等からの紹介患者に対して高度医療を提供する一方、開放病棟の共同利用を図り、地域医療機関のためにも高額医療機器の共同利用を推進している。
また、地域医療従事者に対する各種研修・講座を実施し、医療従事者の資質の向上に寄与する。
この他、小児救急医療支援病院として24時間体制による第二次小児救急医療も実施し、初期救急医療機関及び第三次救急医療機関との連携を図り、患者の症状に応じた適切な救急医療を実施する。
脳血管疾患等の患者の早期離床及び生活を確保するために入院及び通院によるリハビリテーションを実施し、急性期医療においては担当する病院からの回復期リハビリテーションが必要な患者の受け入れを積極的に行う考えだ。
さらに地域の医療需要を踏まえ、糖尿病外来、アレルギー外来、女性外来及び障害者リハビリテーション外来を実施する。
施設は、鉄筋コンクリート造、延べ床面積29,317平方メートルの地上6階、地下1階建の免震構造で大規模災害時においては傷病者への医療を提供する機能をもつ。平成20年9月に竣工予定。


【施設概要】
●敷地面積18,639.40u
●建築面積 8,348.11u
●延べ面積29,317.86u
●構  造鉄筋コンクリート造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造)、免震構造
●規  模地下1階、地上6階建て
●診療科目内科、外科、小児科、脳神経外科、消化器科、
リハビリテーション科、放射線科、麻酔科、整形外科 等
●病 床 数一般病床340床(内科系94床、外科系94床、小児科50床、
回復期リハビリテーション94床、ICU8床)
●外来診療
 紹介外来地域の医療機関からの紹介に基づく外来診療の実施
 専門外来糖尿病外来、アレルギー外来、女性外来及び障害者リハビリテーション外来の実施
 救急外来24時間体制の第二次小児救急医療の実施、内科・外科の救急医療の実施
●病院の運営さいたま市が建物等を整備し、浦和・大宮・与野・岩槻の4医師会で構成する
法人が運営する公設・民営方式
●スケジュール
 建設工事平成18年10月〜20年9月(予定)
 開  設平成20年度中
(仮称)さいたま市民医療センター建設工事に貢献
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