建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2007年2月号〉

ZOOM UP

安全で良質な水の安定供給を目指して

――平成18年度主要工事

札幌市水道局 水道施設整備

▲藻岩環境整備工事のペデストリアンデッキ(見学者通路) ▲真駒内配水池の耐震補強工事

 187万札幌市民の生活に欠かすことのできない水、札幌市では良質で安全な水を安定して供給するため、水源の確保をはじめ、施設の整備、利用者サービスの充実等に努めている。
 今回は札幌市水道局が実施している水道施設の整備に焦点をあてて、その主要事業を紹介する。
 まず、浄水施設関連では、平成9年度から進めてきた一連の藻岩浄水場改修事業の締め括りとして昨年に引続き環境整備工事を実施している。この工事は浄水場構内にある配水池上面の有効利用の観点から、市民開放を目的として構内整備を行うものである。また、休館している水道記念館の再整備事業が平成16年度から進められており、平成19年度春の再会館に向け、展示物の製作、建物の改修工事等が大詰めを迎えている。
 送・配水施設の整備では、札幌水道の基幹配水池である平岸配水池と清田配水池の間に新たな送水ルートを確保する白川第3送水管新設工事が重要施策となっている。昨年から施工している北海道農業研究センター内に送水管を布設する清田工区、羊ヶ丘工区のシールド工事は掘進をほぼ終える状況となっており、このほか今年度は新たに4工区(その7,8,11,12)の工事を進めている。
 また、高台地区への給水を確保するため、高区配水施設の整備にも継続して取組んでおり、平成18年度は平和、簾舞、藤野高台配水池の増設のほか、真駒内配水池耐震化工事を実施している。このほか、地震等災害時における飲料水を確保する緊急貯水槽の整備が終盤を迎えており、今年度は北区の屯田南小学校に貯水容量100?の貯水槽を1基設置する。

▲西5丁目幹線新設工事その5

 配水管の整備事業については、口径400mm以上の幹線が8路線(西5丁目、北、白石中の島通、八軒、平岸第3、二十四軒手稲通、拓北、新川通)、約4.4km、さらに口径350mm以上の枝線、配水補助管等は約40kmの布設を実施する予定となっている。
 また、水道システムを適正に維持するため、老朽化した施設や設備の更新にも計画的に取組んでおり、藻岩導水管布設替工事、白川浄水場制御用計算機更新工事はその一例といえる。








●藻岩浄水場環境整備工事その3
●札幌市水道記念館他施設改修工事
岩田・勇・大庭 特定JV 岩田・丸彦渡辺・新太平洋・
坂本・山崎 特定JV
●白川第3送水管新設工事その11
●西5丁目幹線新設工事その5
石山・北海土木・
丸竹竹田 特定JV
北土・新太平洋・道建工・
花井 特定JV
●白川浄水場制御用計算機更新工事 ●藻岩導水管布設替工事その5
美和電気工業株式会社札幌支店 丸彦渡辺・原田・柏菱 特定JV

HOME