建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2007年2月号〉

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天塩川流域市町村の治水安全度を向上

――恩根内・佐久・紋穂内地区での堤防の完成化を図る

北海道開発局旭川開発建設部 名寄河川事務

▲天塩川の改修工事の内 恩根内右岸築堤工事

名寄河川事務所は、日本最北の大河、天塩川を管轄している。
 天塩川は、天塩岳を源に発し、北流しながら、狭窄部を抜け日本海に注ぐ。流域面積は5,590ku、幹川流路延長は256qと、信濃川、利根川、石狩川に次ぐ日本有数の河川である。
 また、流域の上流部は、天塩岳道立自然公園、下流部は利尻・礼文サロベツ国立公園に指定され、緑豊かな自然が残されている河川として知られる。
 しかし、この天塩川水系は、比較的降雨が多い地域で、低気圧や台風による大雨では、大きな災害をもたらしてきた。また、近年の気象変化に伴う出水も多々見られ、整備の促進が望まれる。
 このため、同事務所では、天塩川が流れる流域の各市町村の治水安全度を向上させるべく、河川整備を進めている。
 平成18年度は、天塩川本川につては、恩根内、佐久、紋穂内において、築堤の完成化を促進させ、国府右岸地区では河岸保護工事を、神路左岸及び中川左岸では低水路保護工事を、実施している。名寄川においては、老朽化した上名寄5線樋門の改築を実施している。
 その他、士別市との連携事業で進めていた、河川防災ステーションが完成したので、水防拠点の整備を計画的に進めている。環境整備事業では、継続で風連地区の整備を進めている。河川維持では、堤防除草、堤防天端補修、樋門管補修、堤内排水路整備等を実施している。

▲天塩川改修工事の内 神路左岸低水路保護工事
▲天塩川改修工事の内 佐久築堤工事


●天塩川改修工事の内神路左岸低水路保護工事 ●天塩川改修工事の内恩根内右岸築堤工事
大永建設株式会社 赤川建設興業株式会社
●天塩川改修工事の内中川左岸低水路保護工事 ●天塩川改修工事の内佐久築堤工事
タカハタ・北土開発・杉原JV 盛永・北土建設・協成JV
●天塩川改修工事の内国府右岸河岸保護工事 ●天塩川改修工事の内紋穂内左岸下流築堤工事
第一建設株式会社 株式会社野 田 組


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