建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2007年2月号〉

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ドライバーに過酷な地吹雪を解決238号と275号の安全性向上へ

北海道開発局稚内開発建設部 浜頓別道路総合事業所

▲常磐橋

当事業所は、宗谷支庁管内の内宗谷南部に位置する浜頓別町、中頓別町、猿別村(一部)の2町1村で構成されており、国道は2路線で、238号L=36.7q、275号L=48.5q、合計 L=85.2qの管理延長である。
 この2路線を安全で円滑、良好な道路交通を確保するため年間を通じて維持、除雪を請負で行っている。
 238号では、オホーツク沿岸沿いで冬季に地吹雪、吹き溜まりが発生し視程障害を起こしているが、この解消を目的として猿払地区で防雪林を、浜頓別地区で防雪柵を、実施し、冬に強い道路を目指し、経年継続的に取り組んできている。
 また、浜頓別町頓別地区の海岸沿いの国道が、高波による海岸浸食の影響で国道の法面が部分的に崩壊してきている為、消波ブロック及び法面にかごマット等の施工を実施し国道法面の保護を行っている。
 同じく238号枝幸町音標で情報ボックス設置工事を実施しており、C・C・T・V(監視カメラ)による道路状況の把握、災害時などにおける情報通信ネットワークの確保等道路管理の高度化を目的として、道路管理用光ファィバーの整備を進めて来ており、今年もこの光ファィバーを収容する情報ボックスの設置工事を行うものである。
 一般国道275号はJR天北線の廃止に伴う代替えバス路線で、この地域の一次産品の道央方面への物流及び観光ルートとしての重要な路線となっている。
 この路線の中頓別町小頓別の天北峠では大型車の速度低下による渋滞解消と、交通事故防止を目的として、幅員3mの登坂車線を新設し合わせて中央分離帯を継続的に実施するもので、また、これにより道路の安全性、円滑性が確保される。
 中頓別町常盤橋L=150mでは耐震補強工事を行い、緊急輸送道路としての機能の確保を目指す。

▲天北峠登坂車線設置 ▲敏音知
▲防雪林維持 ▲音標情報ボックス


●一般国道238号 浜頓別町 浜頓別維持除雪工事 ●一般国道238号 浜頓別町 浜頓別防雪柵解体設置工事
株式会社寺 沢 組 北開・井出上 経常JV
●一般国道238号 浜頓別町 浜頓別防雪林維持管理工事 ●一般国道275号 中頓別町 天北峠登坂車線設置工事
株式会社国   策 田中・大建・道北 経常JV
●一般国道238号 枝幸町 音標情ボックス設置外一連工事 ●一般国道275号 浜頓別町 常盤橋耐震補強工事
北陽・阿部 経常JV ショーボンド建設株式会社
●一般国道238号 猿払村 浅茅野防雪林造成工事
正田・大共 経常JV


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