建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2007年1月号〉

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農業水利施設の近代化を促進

〜景観・親水に配慮〜

北海道開発局 札幌開発建設部 深川農業開発事業所

▲支線用水路(ひょうたん池)

札幌開発建設部深川農業開発事業所が所管するエリアは、空知支庁管内の北部に位置し、石狩川と支流の雨竜川、空知川の流域に拓けた稲作地帯だ。現在は、国営かんがい排水事業として「新雨竜(二期)地区」と「樺戸(二期)地区」で新雨竜注水工を実施しており、地域農業の新たな展開を図るべく、地域特性に合わせた整備が進められている。
新雨竜(二期)地区は、雨竜町の水田のほとんどを受益地とし2,794haを対象に、農業近代化用水(代かき期間の短縮用水、冷害の防止を図る深水かんがい用水)の増強などを目的に事業を行っている。
施設計画としては、老朽化している貯水池1ヵ所、頭首工1ヵ所、用水路22条33.3kmの改修によって、維持管理費の節減を図ると同時に用水機能を安定化させることで、農業経営の安定化も図る目的だ。さらに植栽などによって景観にも配慮するほか、生活用水機能の増進など、地域用水機能の増進にも取り組んでいる。
工事は平成8年度に着手し、今年度中に完了する予定で、現在は主にダム、頭首工、用水路などの周辺整備工に取りかかっており、今年度末の完成を目指している。
樺戸(二期)地区では、建設中の徳富(とっぷ)ダムから雨竜町の水田地帯で不足するかんがい用水を送水するための新雨竜注水工を施工している。この路線は、本年度から本格的に工事が始まったところだ。

▲樺戸(二期)地区
新雨竜注水工吉野工区工事
▲新雨竜(二期)地区
尾白利加幹線用水路外一連工事




 ●新雨竜(二期)尾白利加幹線用水路外一連工事 ●樺戸(二期)新雨竜注水工吉野工区工事
株式会社松 原 組 北海土木工業株式会社
 ●樺戸(二期)新雨竜注水工壮志工区工事  
日本基礎技術株式会社  


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