建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2007年1月号〉

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第二の家庭となる学校に温かみを持たせた設計

空間がもたらす教育・生育効果を最大限に発揮

室蘭市地球岬小学校新築工事

工事名称  室蘭市立地球岬小学校新築工事
建築場所  室蘭市母恋北町2丁目65-14、67、68-165
規模構造  鉄筋コンクリート造3階建
建築面積  1,965.69u
延床面積  3,957.71u
総工事費  約1,152,000,000円
 (※外構工事・グラウンド整備工事除く)
工  期  平成18年3月〜平成19年2月


一日の大半を学校で過ごす生徒にとって、学校は第2の家庭ともいえることから、室蘭市が新築を進めている地球岬小学校では、生徒の心情を考慮した温かみのある雰囲気造りを心掛け、また生徒のスケール感覚にあった空間構成を行うなど、教育効果を最大限に高めるよう様々に工夫されて計画されている。
普通教室・特別支援教室は、南面採光とし、道路から距離を置くことで、確保して眺望も最大限確保している。 またヒアリングにより、家具などの使いやすさに最大限配慮している。
将来の統合や30人学級による教室の増加に備え、増築スペースを確保している。また、ゆとりのある空間造りや、多様な学習形態への対応のため、各階ごとに多目的スペースを設置している。廊下とは空間の一体性を保ちながらも自然に区画し、使いやすさに配慮した空間構成としている。
特別支援部門は、普通教室部門に隣接させ、かつ、可動間仕切りの設置によって、部門内での一体的な使用が可能な空間構成としている。非常時の避難などにも配慮し、部門内に外部への出入口を設置している。校舎の中心に光庭を設け、中心部の廊下に自然光を採り入れる。
安全管理面では、生徒の安全なアプローチ管理を行いやすい位置に管理部門を配置すると同時に、防犯設備も充実させている。
生徒の敷地内での交通安全を確保するため、出入口・動線の分散により、明確に歩車分離を図っている。現在は、敷地側面の狭隘な道路からのアプローチとなっているが、今後は安全性に配慮し、見通しのきく正面の市道からのアプローチに変更する計画だ。
一方、コスト縮減を図るために、平面計画の上ではR形は採用せず矩形を基本とし、内外装についても、学校としての潤いを保ち得るレベルの資材を、メリハリをつけて採用している。



●校舎棟建築主体(その1)/藤川・ニッテツ室蘭・今特別共同企業体―――――――――――――――――――――――――――――――――――
藤川建設株式会社 ニッテツ室蘭エンジニアリング 株式会社今  組
●校舎棟建築主体(その2)/東海・北興・生田特別共同企業体――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
東海建設株式会社 北興工業株式会社 株式会社生田建設
●校舎棟電気設備(電灯)
●体育館棟建築主体/内池・日鋼工営・丸彦渡辺・神尾特別共同企業体―――――― 大同電設株式会社
株式会社内池建設 日鋼工営株式会社 ●校舎棟電気設備(弱電)
丸彦渡辺建設株式会社 神尾建設株式会社 大和電機株式会社
●校舎棟暖房設備(その1) ●校舎棟衛生設備(その1) ●校舎棟電気設備(強電)
協業組合ユニオン建設 小川設備工業株式会社 株式会社メイセイ
●校舎棟暖房設備(その2) ●校舎棟衛生設備(その2) ●校舎棟ガス設備
三栄設備株式会社 高橋衛生工業株式会社 室蘭ガス株式会社
●体育館棟暖房衛生設備 ●体育館棟電気設備 ●校舎棟家具・内部建具、体育館棟家具・内部建具
株式会社栗林商会 有限会社大盛電機商会 室蘭登別家具建具工業協同組合

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