建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2007年1月号〉

ZOOM UP

忠別川整備で北彩都あさひかわを支援

子供たちの教育に役立つ河川づくりを推進

北海道開発局 旭川開発建設部 旭川河川事務所

旭川河川事務所は、石狩川上流の外5支川(忠別川、美瑛川、オサラッペ川、牛朱別川、永山新川)を管轄区域としており、河川事業、砂防事業、防災対策事業を実施している。
河川事業では、旭川市中心部の洪水被害解消のため昭和59年度より進められてきた「牛朱別川分水路事業」が平成15年度に完了し、今年度は分水路上流の桜岡地区において河道掘削及び低水路保護工事のほか、附帯工事として鉄道橋の整備が完了する予定だ。
今年度は桜岡地区のほか、石狩川の常盤築堤、美瑛川の神楽築堤、西神楽築堤、辺別川右岸築堤の4箇所で築堤工事を実施。内水排除のための樋門工事として神楽で西神楽六号樋門、西神楽で西神楽十四号樋門、辺別川で辺別川右岸第4樋門を実施する。また、河岸保護工事は常盤、神楽、愛別で鋭意実施する。
さらに、洪水時の水防活動基地としてヘリポートを設置するとともに、避難場所としての役割を持たせるほか、平常時には河川巡視の中継場所や、レクリエーションの場としても活用される河川防災ステーションの整備を継続して実施する。
砂防事業では、昭和63年度の十勝岳噴火を契機に、火山泥流対策として火山砂防事業を実施しており、今年度は美瑛川6号床固工の継続と河道掘削を実施。補償工事として美望橋の改築工事を継続実施している。新規事業ではリクマンベツ川砂防工事に着手する予定だ。
また、昨年度に引き続き、IT関連事業としての光ファイバー網整備や緊急用河川敷道路の整備を継続実施する他、旭川市が進めている「北彩都あさひかわ」(旭川駅周辺開発)と連携して、忠別川の河川整備(堤防の緩傾斜化、親水河岸等)を行い、水辺空間の利用促進を図る。
永山新川では、地域住民との協働による川(地域)づくりとしてNPO法人と連携し、親水利用の啓発を進めている。昨年の4月には「子どもの水辺」として登録。市教育委員会、河川管理者、市民団体、近隣地域が連携して地域の水辺を活性化し、安全で充実した環境学習や体験活動を子ども達が行える施策を推進することとしている。
なお、今後の工事としては、流下能力を向上させるための河道掘削、洪水に対して安全に市街地を守るための堤防強化対策などを予定している。


 ●石狩川改修工事の内 愛別築堤低水路保護工事  ●石狩川改修工事の内 桜岡左岸築堤低水路保護外工事
株式会社生 駒 組 荒井・宮坂・草別 経常JV
 ●石狩川砂防事業の内 美瑛川6号床固工工事  ●石狩川改修工事の内 辺別川右岸築堤外工事
大北・西江・近藤 経常JV 株式会社藤 田 組
 ●石狩川維持工事の内 石狩川堤防除草工事  ●石狩川改修工事の内 千代田築堤盛土外工事
上川地方建設事業協同組合 株式会社丹 野 組
 ●石狩川砂防事業の内 美望橋上部工外工事  ●石狩川砂防事業の内 美瑛川河道掘削外工事
株式会社山 崎 組 株式会社橋本川島コーポレーション
 ●石狩川改修工事の内 桜岡右岸低水路保護外工事  
タカハタ建設株式会社  

HOME