建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2006年12月号〉

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子育て支援住宅が着工中

将来を見据えた展開を図る

北海道根室市　道営住宅であえ〜る明治団地新築事業

道では現在、根室市に道営住宅であえ〜る明治団地の新築事業を行っている。鉄筋コンクリートで3階建て。戸数はAB工区が2DK3戸、2 LDK2戸、3 LDK9戸、障がい者向けの2 LDK-S 1戸、子育て支援向けの2LDK 18戸の計33戸。CD工区が2DK6戸、2 LDK 18戸、3LDK12戸の計36戸。ABは平成18年度、CDは平成19年度の完成を予定。子供から高齢者まで、安全・安心、自立した生活を活き活きと暮らせる住宅として計画され、ユニバーサルデザインによる配慮を行うとともに、根室市との連携のもと、子育て支援に向けたソフトの提供を合わせて行い、住宅施策と福祉施策が連携した子育て支援の取り組みのモデルとして整備を進めている。

住棟計画では、音環境などのトラブルを少なくするため、1〜3階まで同じタイプの住戸配置とし、子育て支援住宅は、子育て支援の各種取り組みを実施する集会所近くに配置する。また2、3階には、入居者間のコミュニケーションの場として、コモンスペースを設置する。さらに、廊下は温度保持が難しく熱源がないため、住戸躯体の外側に断熱材を設ける外断熱工法を採用している。
住戸計画は、広さの確保、自立、介護性能の確保という3つの方針の実現とユニバーサルデザインを取り入れている。また、障害者向け住宅については、車椅子利用者を想定したバルコニーから直接避難できる経路等の整備を進め、子育て支援住宅については、子育てに配慮した水回り、収納、住戸内の事故防止における安全性などに努める。
道では今後も、子育て支援に向けた施策を行っていく。