建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2006年12月号〉

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茨城県警察機動隊庁舎建替え事業

機動性が求められる機動隊の公務に相応しい機動性の高い庁舎設計


■茨城県警察機動隊庁舎建替え事業
・工事場所 茨城県水戸市吉沢町1010-1、2
・敷地面積 13,75574?
・延床面積 2,171.32?
・建築面積 1,014,42?
・構造・規模・鉄筋コンクリート造、鉄骨造・3階建
・工  期 平成17年度~平成18年度

茨城県警察機動隊庁舎は、築後30年以上が経過し、老朽化が著しい状況にある。また、建設当初より隊員が増員されたため、狭隘化が著しく、執務環境は劣悪なものとなっていた。この状況を解消し、機動隊の機能が十分に発揮できる施設として、新庁舎を建て替え整備することになった。

計画では、庁舎を構成する各諸室を、執務、訓練、その他待機を求められる機能ごとの特徴に応じた明快なゾーニングを行い、機能性を高めており、庁舎内外において、緊急時はもちろん通常時の訓練・執務においても、迅速かつ効率的な移動が可能な計画となっている。
十分な自然採光・通風を確保すると共に、柔剣道場と車庫を併せ持った庁舎となるため、振動・騒音への対策を十分に行い、快適な執務環境を確保する。
また、現行の機動隊機能を停止することなく建て替える必要があるため、敷地内では既存の樹木を残しつつグラウンドスペース南側に建設する予定となっている。さらに、機動隊車輛の出動動線、メンテナンス車輌動線はもとより、既存庁舎や寮との連携の図りやすさにも配慮している。

その他、庁舎と車庫を合築することで各機能が集約され、機動隊施設に求められる迅速性・機能性を確保している。
特に、比較的に大空間を必要とする柔剣道場は、車庫の上階に配置することで、直下階への特別な防音・防振対策を要しない計画としている。また、庁舎部分と車庫部分とは、エキスパンションジョイントで構造的に切り離すことで、庁舎エリアヘの騒音と振動を容易に抑えられる設計となっている。






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