建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2006年12月号〉

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旭川のランドマークとなる旭川合同庁舎

シビックコア地区のリーダー的施設

北海道開発局 旭川合同庁舎

旭川シビックコア地区における拠点施設となる旭川合同庁舎U期工事が順調に進んでいる。中心市街地の活性化、良好な市街地環境の形成に貢献する役割を担っており、外観は、敷地北側に面する宮前通りがシビックコア地区の賑わいを醸成する重要な通りとして位置付けられている。このため、中央のアトリウムで庁舎と宮前通りを繋ぎ、市民に開放されたスペースとすることで、都市的な賑わいの一助となるように配慮している。
また、アトリウムはシビックコア地区のランドマークとなるよう宮前通りへの正面性と風格を創出する象徴的なデザインとして、建物の外観は落ち着きのある二層構成のデザインとして、地区の景観形成に配慮している。

構造規模はT期と同様で、鉄筋鉄骨コンクリート造、地上6階建て地下1階。計画延床面積は、約10,500u、設計は、黒川紀章建築都市設計事務所。工事は平成17年度末に着工、20年度に完成予定。入居官署は、旭川財務事務所、旭川中税務署、旭川地方法務局など6官署が入居する予定。
計画は、全体の配置計画は変わらないが、総面積が縮小されたことから、T期工事部分に比べて小振りなボリュームとなっている。外装は、建物としてー体感を持たせるため、T期工事と同じく低層部を大判タイル、上層部をレンガタイル仕上げとしている。今後は、庁舎から円環広場への緑を繋げた歩行者動線の整備、駐車場へのスムーズな動脈の確保のため、宮前通からの駐車場への車道の整備などを検討していく。
合同庁舎はT期工事が完成して2年が経過したが、アトリウムでは隣接する旭川市障害福祉センターの「おぴったまつり」に呼応したイベントを開くなど、入居官署などにより市民に親しまれる催しが行われている。






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