建設グラフインターネットダイジェスト
〈建設グラフ2006年9月号〉
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法花トンネル整備事業が鋭意着工中
トンネル周辺の地山アーチアクションの有効活用で整備を進め地域環境の改善や都市機能の向上を図る
国土交通省 徳島河川国道事務所 徳島南環状道路 法花トンネル整備事業
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▲法花トンネル縦断図(地質概要) |
徳島河川国道事務所は、一般国道192号徳島南環状道路の整備を進めており、その一部となる法花トンネル(仮称)に着手している。
徳島南環状道路は、徳島市の中心部で発生している渋滞を緩和することで、交通効率を向上させ、これにともなって地域環境の改善、都市機能の向上に貢献する路線として期待されている。
法花トンネル(仮称)は総延長637mで、このうち40%に相当する約250mが盛土区間となる。最低土被りは3m程度で、県立図書館と21世紀館に近接した文化の森総合公園の真下を通過するルートとなっている。
natm工法を採用しているが、掘削によってトンネル周辺に生じるアーチアクションを利用しており、掘削後に吹き付けコンクリート、ロックボルト・鋼製支保工などで安定を確保している。
また、低土被りの盛土区間では、トンネル上部の緩み範囲を低減させるため、導坑先進工法で掘削し、脚部補強、長尺鏡ボルト、注入式長尺先受け工(トレビィ工法)を併用している。その後の上半先進ベンチカット工法で機械掘削を行っている。
現況では、中央導坑、側壁導坑の掘削・トンネル本体の支えである導坑コンクリートは既に完成し、5月下旬から通常トンネル上半部の掘削に着手している。
一方、周辺環境への対策として、発破を使用しない機械掘削を主体とし、また緑色に塗装した防音壁を設置するなど自然環境にも配慮している。
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▲国道11号かちどき橋付近の渋滞 |
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▲整備が進む八万町県立文化の森公園付近 |
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▲法花谷 橋北地区 |
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●徳島南環状道路 法花トンネル/清水・大本特定建設工事共同企業体―――――――――――――――――――――――― |
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