建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2006年8月号〉

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総延長212q:東北横断自動車道釜石秋田線の整備が着々と進行中

遠野〜東和間の延長整備で拠点都市地域のネットワークを強化

国土交通省岩手河川国道事務所 東北横断自動車道釜石秋田線整備事業

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岩手河川国道事務所は現在、釜石秋田線の整備事業を進めている。
 東北横断自動車道「釜石秋田線」は、岩手県釜石市を起点に遠野市、奥州市を経由し、花巻市で東北縦貫自動車道に合流。さらに北上市で分岐し、西和賀町、秋田県横手市、大仙市を経由して秋田市に至る総延長212qの高規格道路である。
 事業経緯は、平成3年12月20日に基本計画から進められ、8年12月3日に都市計画決定、同年同月27日に宮守インターチェンジ(仮称)〜東和インターチェンジの整備計画、10年12月25日に遠野インターチェンジ(仮称)〜宮守インターチェンジ(仮称)の整備計画、宮守〜東和インターチェンジ間の施行命令という流れで進行してきた。
 現在着工中の同路線は、遠野インターチェンジ(仮称)〜東和インターチェンジまでの33qを国と地方の負担による新直轄方式として整備を進めている。同県の高規格幹線道路は、18年4月までの整備状況は、総延長466q、事業化区間延長358.1qで76.8%、供用延長294.2qで63.1%まで進行している。そのうち釜石秋田線は、総延長113q、事業化区間延長78.4qで69.4%、供用延長45.3qで40.1%まで進行している。
 今年度は用地取得を促進し、橋梁工、トンネル工、土工などの暫定路面の整備を進めていく。
 この整備効果として、岩手・秋田両県の全域と周辺地域の経済発展を担う道路として整備されている。釜石港、大船渡港などの重要港湾、観光資源の豊富な陸中海岸国立公園を有する三陸地方の拠点である都市地域、先端技術産業の集積地である北上中部地方の拠点である都市地域やいわて花巻空港など、秋田市との有機的な連携を図っていく。また、隘路区間の解消で安全を確保し、地域の日常生活圏の拡大も期待されている。
 施行は、現場付近が民話の里・遠野郷に近いため、完成による観光客の増大も期待されている。


 ●釜石自動車道田瀬橋(下部工)工事  ●釜石自動車道猿ヶ石川橋(下部工)工事
株式会社平 野 組 秋柴重機株式会社
 ●釜石自動車道白土川橋(下部工)工事  ●釜石自動車道向落合工事用道路工事
株式会社佐々木組 松田重機工業株式会社
 ●釜石自動車道赤部トンネル工事/アイサワ工業梶E東海興業滑石自動車道赤部トンネル工事特定建設工事共同企業体
アイサワ工業株式会社 東海興業株式会社
 ●釜石自動車道白土トンネル工事/渇恆コ組・願A高組釜石自動車道白土トンネル工事特定建設工事共同企業体
株式会社奥 村 組 株式会社錢 高 組
 


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