建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2006年8月号〉

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台風10号による災害関連事業がいよいよ完了

厚別川と賀張川の復旧整備で再度の災害に備え周辺住民の安全を確保

日高町建設課 台風10号災害復旧事業

▲厚別川被災写真

日高町建設課は、平成15年8月9日〜12日にかけて発生した台風10号の災害関連事業を行っている。この台風による被害は、最大24時間雨量317.5o、時間最大雨量47.0oという豪雨であった。そのため、河川の水位が上昇し、流木による河道断面の阻害が引き金となり、越水による水田への流出、河岸の崩壊から河道内の土砂埋塞などにより、周辺一帯に激甚な被害をもたらした。そこで、同建設課では普通河川である厚別川と賀張川の災害関連事業を進めている。
 厚別川は、日高町の北東部に位置するリビラ山麗の無名山に源を発し、山間部と農耕地を貫流しながら太平洋に注がれる河川である。流域面積290.7?、流路延長42.8?で、支川である比宇川、里平川、元神部川が東部山地から流れ出し、正和地区の付近から合流し始めながら、厚賀地区へ南流する。流域内の多くの河川は、東部の嶮しい山地に端を発して河川の蛇行が激しく、その多くは地層の分布あるいは構造方向に直交せず斜交して流れる。

▲賀張川被災写真

関連事業の区間は、里平川合流点を起点とした道道平取静内線に架かる静橋までの11.6km2となっている。
 日高町の賀張地区に位置する賀張川は、北東部の賀張山に源を発し、山間部と農耕地を貫流しながら太平洋に注がれる、流域面積29.6km2、流路延長18.8q。日高山脈の南西部に位置する同地区は、海岸段丘が広く発達し、一部の山地を除いて、平坦な段丘地形が発達している。
 両河川の改良方針は、いずれも、被害原因となった流木による断面阻害、現況流路の屈曲による水衝区間の欠壊、現況流下断面の不足、土砂埋塞による流下断面の阻害、越水による背後地への流出を抑制するため、法線の是正と流下断面の拡大、一定計画による改良で再度の災害に備える。
 今後も同建設課では、周辺住民の安全を確保すべく、今年10月30日の完了を目指す。



●普通河川厚別川災害関連工事/磯田組・笹田・ケイセイマサキ・田辺・橋本特定建設工事共同企業体
株式会社磯田組 株式会社笹田組 ケイセイマサキ株式会社
沙流郡日高町字富川南3丁目2-32
tel. 01456-2-0050
沙流郡日高町字厚賀町106-1
tel. 01456-5-2526
新冠郡新冠町字北星町1-2
tel. 0146-47-3422
株式会社田辺組 株式会社橋本組
沙流郡日高町字厚賀町214-8
tel. 01456-5-2701
沙流郡日高町本町67
tel. 01456-2-5301
●普通河川賀張川災害関連工事/武田・矢野・大欧・中村・櫻井特定建設工事共同企業体 
株式会社武田組 株式会社矢野建設 大欧岩本ビルテック株式会社
沙流郡日高町字富川西4丁目4-2
tel. 01456-2-0015
沙流郡日高町新町2丁目424-14
tel. 01457-6-2111
沙流郡日高町字清畠87-17
tel. 01456-5-2347
株式会社中村産業 櫻井建設株式会社
沙流郡日高町字厚賀町157-5
tel. 01456-5-6655
沙流郡日高町字富浜223-56
tel. 01456-2-5152

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