建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2006年7月号〉

ZOOM UP

みどり豊かな生活環境の保全・形成を目指して

――道内の民有林治山事業第一号の歴史を誇る

北海道渡島支庁治山・林道

▲巨石を捕捉する鋼製スリット治山ダム

渡島の治山事業

渡島支庁は民有林治山事業発祥の地で、現在も森林の維持・造成や山地災害の軽減に資する治山施設の整備に取り組んでいる。
 昭和23年に始まった北海道民有林治山事業は、八雲町上の湯地区で玉石床固工2基を施行した崩壊地復旧事業が第1号と記録されている。
 治山施設の整備に当っては、山崩れ、土砂流、地すべり、なだれ等の山地災害を防ぐため、治山ダムや災害緩衝林、巨石を捕捉する網製スリット治山ダムを造成するほか、海岸からの強風や飛砂から人々の暮らしを守るために、森林を造成するなど、今後も地域住民に安全で安心できる町づくりに貢献していく。

▲森林基幹道島前線(松前町・福島町)
渡島の林道事業

渡島支庁では、森林所有者に森林整備の必要性について理解を求めるため、各種補助制度や融資制度を活用してもらい、民有林の森林整備を進めている。
 その中で、林道は森林のもつ公益的な機能の維持、増進を図る上で不可欠な施設であり、林道を開設することにより、森林資源の培養と造成及び、林業経営の合理化が促進され、山村の生活環境整備、地域産業の振興等にとって、重要な役割を担っている。
 林道の整備に当っては、林道網整備計画や地域森林計画に基づき、計画的、効率的に整備を進めており、今後も地域住民のニーズにこたえる自然にやさしい林道づくりを進めていく。





 ●平成17年度 
小谷石地区復旧治山工事
シンオシマ・小泉・田島緑地
経常建設共同企業体
 ●平成17年度  駒ヶ岳(馬投沢)
地域防災対策総合治山工事
吉川・山内
経常建設共同企業体
 ●平成17年度 
森林管理道勝軍山線開設工事
三協機械建設株式会社

HOME