建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2006年6月号〉

topics

大人がゆったりとくつろげ、子供たちが楽しめる休憩所に

札幌市円山動物園に「遊び・学び・くつろぐ」機能を有した展望レストハウスが誕生

札幌市円山動物園

▲レストハウス(外観)
▲レストハウス(中)
札幌市円山動物園
所在地 札幌市中央区宮ヶ丘3番地
連絡先 011-621-1426
閉園時間 午前9時〜午後5時
(12月29日〜31日以外は無休)

札幌市円山動物園に、「天候に左右されず、動物を眺めながらゆっくりとくつろげ、子供たちが楽しめる要素も備えた休憩所」をコンセプトとした、「展望レストハウス」が新たに誕生した。これは、「遊び・学び・くつろぐ」機能を併せ持ち、隣接するサル山の動物を室内で見学しながら休憩できる施設で、使用する電気の一部を賄うソーラーパネルとサボニウス型風車を南ゲート上部に設置し、環境にもやさしい建物となっている。

<給餌スペース・展望ゾーン>

1階部分には給餌スペースを設け、サル山との間につり橋2基を設置し、ニホンザルが自由に行き来できることから、エサを食べている様子がガラス越しに観察できる。2階部分には休憩スペースのほか、前面ガラス前にカウンターを設置し、座りながらサル山全体を展望できる。また、ガラス床が4箇所設置されており、ガラス越しに真下のニホンザルを観察できる。

<ゆったりゾーン>

給餌スペースの横に、靴を脱いで上がれる「ゆったりゾーン」を設け、寝転びながらサルの行動を観察できる。また、ハンギングチェア、吊下げハンモック(各1基)で遊びながら見ることも可能だ。

<子ザルゾーン(3歳児以上)>

このスペースは、ニホンザルの主な行動である、「揺らす」「ぶら下がる」「渡る」「隠れる」等を、アスレチック的な遊具を介して子供たちが体験できる。クライミングウォール、クライミングロープを設置しており、床には安心して遊べるように厚いマットが敷かれている。また、階段下の空きスペースを利用し、クマが冬眠する際につくる「くまのあな」を設け、クマの行動を体験できるようにしている。

<赤ちゃんザルゾーン(3歳児以下)>

乳幼児と母親が、子供に「読み聞かせる」などができる休憩スペースとなっている。備え付けの絵本の中には、当園に展示している動物が登場する本を選定している。なお、隣には授乳やおむつ交換ができる、育児ルームを併設している。



HOME