建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2006年4月号〉

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新施設「ちんぱんじーの森」の建設が進む

―― チンパンジーの躍動感が間近で感じられる施設に

北海道旭川市旭山動物園チンパンジー館

昭和42年に開設された日本最北の動物園・旭山動物園は、旭川市民はもとより道北地域の動物園として広域圏の住民からも広く親しまれている。近年では平成8年からの再整備により、「こども牧場」「ととりの村」「もうじゅう館」「さる山」「ペンギン館」「おらんうーたん館」「ほっきょくぐま館」「あざらし館」「くもざる・かぴばら館」など、工夫された施設で動物たちの生態を十分に表現し、全国にも注目を集めている。

今回新しくつくられる「ちんぱんじーの森」のメインテーマは、「生き生きとした動物たちが迎えてくれる、どこよりも楽しく魅力的な北国の動物園」。チンパンジーの生態を楽しく観察できる新しい空間づくりとともに、旭山動物園の将来像を見据えた施設づくりを目指す。施設は、観察ホールや屋内放飼場、メインとなる屋外放飼場などで構成される。屋外放飼場は樹上生活する姿を様々な角度から観察できる空間とし、屋外放飼場を貫通するスカイブリッジ（アクリル製空中トンネル）を設けることで、人間の頭上をチンパンジーが飛び回り、躍動感を間近で感じることのできる計画とする。屋内放飼場には2層吹き抜けのガラス面を設けることで屋内でもチンパンジーが樹上生活する様子を観察できる。

設計にあたっては、高齢者・身障者に配慮し、段差の解消、手摺りの設置など、「旭川市福祉の街づくり環境整備要綱」に併せた誰にでも利用しやすく、親しまれる施設としている。
工事の完成は夏休み期間に合わせた平成18年8月を予定。