〈建設グラフ1998年8月号〉

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帯広工事事務所

道東道の池田IC以東の工区の工事がいよいよ本格化

■占冠IC〜十勝清水IC・池田IC〜本別JCT〜北見IC・池田IC〜本別JCT〜釧路IC

日本道路公団北海道支社 帯広工事事務所長

山本 裕己(やまもと・ひろき)

当事務所は、北海道横断自動車道の占冠IC(仮称)〜十勝清水IC間約43.7KMをはじめ、池田IC〜釧路IC(仮称)間約84.8KM、本別JCT〜北見IC(仮称)間約92.7KM、の合計約221.2KMについて建設・調査を担当している。

当該路線は、大消費地である道央圏と農林水産業が中心の道東圏とを結び、輸送網拡充整備のための高速道路が果たす役割は非常に大きく、産業、経済、観光の発展に期待が寄せられている。
また、平成7年10月30日に道東初の高速道路として開通した十勝清水IC〜池田IC間「十勝スカイロード(延長50.3KM)」に接続し、更なる需要増加にも期待が寄せられている。
現在は、池田IC以東の本別JCTを経て北見へ向かう1つ目の足寄IC(仮称)までと、釧路へ向かう1つ目の本別IC(仮称)間で、工事が本格化している。

工事の特色としては、十勝川水系の利別川を渡る「利別川第一橋(L=920M)」に平成7年度の土木学会田中賞を受賞した「ホロナイ川橋」と同じPC床版2主桁橋を採用していることが挙げられる。
「利別川第一橋」は、川を渡る部分の最大径間が80M以上あり、その部分を変断面としており、架設には、河川並びに鉄道と交差することなどから「送り出し工法」を採用している。これほどの変断面を有する橋梁の架設工法としては日本で初となる。
また、景観に配慮して、コンクリート橋脚の形状は曲線を主体とし、逆に鋼桁は断面変化部も含め、直線を基調とすることにより、材料の特性を活かしたデザインをコンセプトとしている。
さらに、桁の仕様は、塗装を行わない耐候性鋼材を採用しており、安定錆の均一化を考慮した表面処理を行い、色調への配慮を行っている。

一方、本線をまたぐOV(オーバーブリッジ)には、従来の現場打ちに替わり、プレキャストを並べて締め込む工法が採用されており、十勝スカイロードの十勝平原SAにその1パーツを展示している。
このほか、採用している新工法は、安全性・経済性はもちろん、北海道の財産でもある自然環境の保全を図るため、『調和した道路づくり』を目指して実施している。

利別川第一橋 完成予想図 近牛高架橋(下部工)工事 下部工と上部工の準備が進む利別川第一橋 高島川橋の下部工(基礎)

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