建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2001年7月号〉

ZOOM UP

文教施設(大学)紹介

21世紀型図書館像を提示

諸機能を融合した複合型施設へ

東京大学・(駒場T)図書館

東京大学は、目黒区の駒場キャンパス内に新図書館の建設を進めている。
また、本図書館の建設と同時に、南側の矢内原公園、東側の通称・二郎池、そして北側に立木のある広場も整備され、最高学府・東京大学の知的活動にふさわしい、駒場キャンパスの新たな拠点となることが期待されている。
計画コンセプトは“21世紀型図書館”の提示。施設を単なる図書の貸出施設とはせずに、読書・学習などの諸機能を複合的に融合することで、利用者が施設内で長時間利用することを想定した“滞在型図書館”を目指す。
多様な閲覧学習室・書庫の確保
このコンセプトの下、閲覧室については、図書の閲覧専用のスペースとは考えずに、多様な学習形態に応じたスペースと位置付け、これまでの絶対的な不足数を緩和。パソコン類の持ちこみやインターネットなどによる情報交換にも対応した多様化を図る。
また大学院総合科学研究科・教養学部の各所に分散した書籍を集約的に管理。将来の書籍数の増加も考慮に入れ、利用頻度に応じて集密書架・開架型独立書架を併用する。
環境への配慮
新図書館は、省エネ対策も万全。“光廊下”(Passage De Lumiere〜建物を横断する吹き抜け)を採用することで自然対流による換気を促進し、特に中間期の熱負荷を低減。さらには奥行きの深い建物の中央部に自然光を取り込むことで照明コストを、南側外壁には自然光を制御するスクリーンを設置し、夏期には遮光することで熱負荷を低減させる。
多様化する需要にも対応
また、利用者側の視点に立って、多様化する図書館への需要にも対応できるよう様々な設備を用意。一例として、avブース、リスニングコーナーなどを有したマルチメディア部門を設け、蔵書目録の電子化に対応した端末コーナー、端末持ち込み学習席など、様々な資料形態にも対応できるようにしている。
この他、オンラインジャーナル、CD-ROMデータなどの電子メディアを学部内・学内からアクセス可能とし、知識の共有化、情報発信の拠点化に努め、図書館の開閉館に関わりなく資料を利用できるような状況の整備などを行う。
計画概要
名  称 東京大学(駒場T)図書館新営工事
構造規模 鉄筋コンクリート造、地下1階・地上5階
面  積 建築面積 1,738.065平方メートル
延床面積 8,651.008平方メートル
階  高 地下1階〜1階 3.5m
2階〜5階 4.5m
建物高さ 25.89m
設  備 受変電設備、幹線設備、エレベーター設備、
空調設備、換気設備、給排水設備、照明設備、
防災設備

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