建設グラフインターネットダイジェスト
〈建設グラフ2006年3月号〉
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▲飯島第6砂防堰堤

天竜川支川・与田切川流域の暮らしを守る砂防事業を実施

国土交通省 天竜川上流河川事務所 与田切川流域砂防事業

天竜川流域は中央構造線をはじめとする多くの断層が走り、破砕・変成作用を受けた脆弱な地質構造と急峻な地形によって膨大な土砂を生産し、古くから多くの土砂災害を引き起こしてきた。このため半世紀にわたり山奥や扇状地の随所に砂防堰堤、床固工、護岸工などを整備する砂防事業が行われている。
天竜川支川の与田切川流域では百間薙のように山肌が大きく崩れたところが多いため、土石流への対策が急務である。そこで扇状地頂部で床固工群や、土砂の流出・
抑制・拡散・堆積を行う砂防林の整備を行い、土砂氾濫の防止を図ってきた。平成3年からは天竜川との合流点より上流約10km地点に、高さ40m、堤長114mの飯島第6砂防堰堤の建設を開始し平成18年2月にいよいよ竣工の運びとなった。この堰堤の完成により、流出土砂を調整し、土砂災害による被害を軽減し、流域の人々の安全な暮らしの確保が期待される。
一方、与田切川流域では流砂系一貫した総合土砂管理や山地流域における土砂生産予測手法の検討に資するため、坊主平砂防堰堤に流砂観測施設を設け、河道を流下する土砂の量・質(粒径)等の観測を行っている。

▲天竜川合流点から見た与田切川 ▲与田切床固工群工事 ▲百間薙

●平成15年度 天竜川水系飯島第6砂防ダム工事 ●平成16年度 天竜川水系与田切東地区床固工群工事
徳倉建設株式会社 株式会社早野組
●平成16年度 天竜川水系与田切西地区床固工群工事 ●平成17年度 天竜川水系与田切床固工群工事
株式会社小平建設 野村建設株式会社

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