建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2006年1月号〉

特集

泉州地域の普及率向上を図る

【南大阪湾岸流域下水道事務所】

▲北部処理場急速砂ろ過池 ▲中部処理場放流渠 ▲北部処理場外周緑地

泉州の流域下水道は、昭和40年代後半より計画区域を広げながら事業を実施してきた。現在では堺市南端の一部から岬町まで計画面積23,500haとなっており、大津川、近木川、男里川を中心に北部、中部、南部の3処理区に分けてすべて分流式(汚水)で整備を進めている。
北部処理区(北部処理場)の計画処理能力は、415.3千m3/日で、現在129千m3/日が稼働。将来の水量増に対応すべく56千m3/日の増設工事を行っている。幹線管渠は55.7kmの計画に対し、54.1kmが完成している状況だ。

▲北部処理場

中部処理区(中部処理場)は計画処理能力215.8千m3/日であり、現在56.4千m3/日が稼働。幹線管渠は28kmの計画に対し、26.2kmが完成し、現在は残区間を施工している。
南部処理区(南部処理場)は、計画処理能力132.4千m3で、現在25.4千m3が稼働。幹線管渠については計画の24kmすべてが完成している。
泉州地域は下水道着手が比較的新しいことや近年の切迫した財政状況などから、府平均の下水道普及率(90%)よりも低い(泉州地域78%)状況にある。
このため、同事務所では、地域住民に下水道への理解を深めてもらうと同時に、創意工夫による効率的な下水道整備の促進を図る目的で、府・市町村・下水道関係者が一体となった「泉州下水道フェスティバル」を開催。普及率の向上をアピールしている。フェスティバルは来年秋にも南部処理場で開催される予定だ。

●北部処理場4系1-4生物反応槽機械設備工事 ●北部処理場4系1-4水処理電気設備工事

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