建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2006年1月号〉

特集


下水道アメニティの確立に着手

【大阪府 東部流域下水道事務所】

▲寝屋川中継ポンプ場ポケットパーク
▲工場製作されたシールドマシン
“中央南増補幹線(二)”

東部流域下水道事務所は、淀川以南・大和川以北で実施している寝屋川北部、寝屋川南部と淀川左岸流域下水道事業を所管している。
寝屋川北部流域下水道は、寝屋川水系における水質保全と内水排除を目的とし、寝屋川市他8市にまたがる流域下水道。この計画区域は、昭和40年度に全国にさきがけ、流域下水道として着手された区域であり、排除方式は低湿地が多いことから雨水対策が最大の事業目的となるため、山麓部を除き合流式としている。
一方、寝屋川南部流域下水道も、寝屋川水系における水質保全と内水排除を目的とし、東大阪市他5市にまたがる流域下水道で、昭和41年度に着手された。排除方式は低湿地が多いことから、北部と同様に雨水対策が主要な事業目的となるため、山麓部を除き合流式としている。

▲せせらぎ水路

淀川左岸流域下水道では、淀川の水質保全を目的とし、大阪府北東部に位置する枚方市・交野市にまたがる流域下水道(分流式)で、高度処理を採用している。処理水の放流先は淀川への影響を考慮し、晴天時には古川・友呂岐の浄化用水として活用し、雨天時には寝屋川へ放流する。
この他、急速な都市化が速んだ大阪では、都市と自然との調和・共存など、都市アメニティの向上を図っていくことが求められていることから下水道への親しみと理解を深め、快適(アメニティ)な都市環境の形成及びふれあいのスペースづくりを目指している。
また、川俣処理場では水処理施設の屋上を緑のある広場などとして整備を行い、府民のふれあいの場として親しまれるよう、緑と憩いの「スカイランド」を開放している。
一方、施設整備も進められており、現在は渚処理場で流入調節池築造が行われ、鴻池処理場では汚泥処理電気設備と遠心濃縮機設置工事が行われているほか、大東増補幹線下水管渠や中央増補幹線下水管渠の築造工事が行われている。

●鴻池処理場遠心濃縮機設置工事 ●大東(一)増補幹線(第3工区)下水管渠築造工事 ●鴻池処理場汚泥処理電気設備工事
巴工業株式会社
●寝屋川流域下水道中央(一)増補幹線(第2工区)下水管渠築造工事/大林組・熊谷組・青木あすなろ建設・福田組・大鉄工業jv
 

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