〈建設グラフ1999年5月号〉

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富山県内のまちづくり

県西部総合体育館、総合福祉会館、高岡市再開発

県西部の中核スポーツ施設「富山県西部総合体育館」
富山県西部総合体育館は、砺波市の砺波総合運動公園内に、県西部での体育、スポーツの中核施設と位置づけられ、整備されている。地域レベルのスポーツ大会やグループ、個人のスポーツ活動はもちろん、全国レベルの競技大会にも対応できる。
施設は、大アリーナと小アリーナをメインに、その中間に「屋根のある広場」、トレーニングゾーン、管理研修ゾーン、砺波市温水プールで構成されている。
対応できる種目は、バスケットボール、バレーボール、テニス、ソフトテニス、バドミントン、卓球、ハンドボール、新体操の8種目。アリーナは大、小2種類あり、それぞれバスケットの場合は大アリーナで2面、小アリーナで2面、バレーボールの場合は3面と2面、テニス、ソフトテニスは2面と1面、バドミントンは10面と6面、卓球は24台と12台、ハンドボールは大アリーナのみ1面、新体操も大アリーナのみ2面のスペースが確保されている。
人へ、街へ、未来へ。「富山県総合福祉会館」
富山市安住町に整備されている総合福祉会館は、参加型福祉活動の拠点、福祉人材養成の拠点、福祉情報受発信の拠点という3つの理念で構想されている。
参加型福祉活動の拠点は、ボランティア活動の振興機能をもたせるため、3階部分にボランティアセンター、活動交流室、活動機材室と、民間福祉活動の振興、連絡調整機能のため、福祉諸団体事務室を配置。県民のふれあい交流機能のため、1階に県民福祉ホール、2階に交流サロン、3階に高齢者生きがい創造センターを配置する。
福祉人材養成の拠点は、研修、研究機能をもたせるため、「福祉カレッジ」健康・福祉人材センターを5、6、7階、「福祉カレッジ」介護実習・普及センターを2階に配置する。
福祉情報受発信の拠点は、福祉などの総合相談機能をもたせるため総合相談センターと、福祉情報の利用・学習機能のため、福祉情報センター、福祉図書室、福祉機器・住宅改造モデルルーム展示場を2階に配置する。
高岡市の中核商店街を再開発
富山県高岡市の御旅屋西通り地区は、交通利便の良い市内の中心商業地区だが、道路、公園など公共用地の比率がわずか4パーセントしかなかった。そこで、「高岡市御旅屋西通り地区第一種市街地再開発事業」が進められている。
都市型居住施設、商業業務施設、駐車場施設で構成される複合型再開発ビルで、各施設が一体的に都市機能を発揮するような配置となっている。低層部は、パサージュ(通り抜け通路)を中心とした商業空間を演出している。住宅は55戸で、浴室に手すり、間仕切りでの段差解消など、高齢者にも配慮された構造となっている。
中堅所得者のため、地方自治体や住宅供給公社の購入・供給を国が補助する「買取特定公共住宅等制度要綱に基づく特定賃貸住宅として供給される。

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