建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2005年12月号〉

特集

府民に親しまれ環境にやさしいリサイクル下水道を実現

【大阪府 北部流域下水道事務所】

▲高槻処理場放流幹線アメニティー事業 ▲スカイランドharada ▲原田処理場3系卵形消化槽
▲原田処理場
▲高槻処理場

北部流域下水道事務所は、淀川以北の北摂地域を所管しており、猪名川(原田)、安威川(中央)、淀川右岸(高槻)の3流域、3処理区で構成されている。管内には、7市2町の流域関連公共下水道があり、流域下水道はそれらの市町から発生する下水をまとめて効率的に処理している。
同事務所では、「親しまれる下水道」を目指して下水道施設空間の有効利用に取り組んでいる。原田処理場では、広大な面積を有する水処理施設の上部を有効に利用することにより、地域住民に親しまれる処理場の整備を進める。また、平成15年4月に「スカイランドharada」(多目的広場、ゲートボール場、芝生広場等)の供用を開始した。

「リサイクル下水道」への取り組みとしては、汚泥から建設資材の製造などを実施している。中央処理場では、汚泥を約1,400℃で溶融し、発生したスラブを磁選校訓設備で処理を行い、建設資材「スラグストーン」として有効利用している。

「環境にやさしい下水道」の実現に向けては、合流式下水道の改善に取り組んでいる。前島ポンプ場では、雨水滞水油を建設し、河川へ放流する雨水の初期汚濁負荷を軽減している。
一方、施設整備も進んでおり、安威川流域では、中央処理場で水処理施設の築造と、3号雨水ポンプ設備の更新が行われており、幹線工事は、千里山田幹線の下水管渠の築造が進められている。淀川右岸では、高槻処理場で水処理施設のほか、砂ろ過設備工事が行われている。

●高槻処理場水処理施設(d系統)築造工事/西松建設・紙谷工務店jv
株式会社紙谷工務店

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