建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2005年11月号〉

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食品安全科学の拠点・総合研究棟を建設

エネルギーの高度再利用を実現した研究施設

帯広畜産大学 (仮称)総合研究棟

帯広畜産大学は、我が国の健康動植物生産から食品までの「食の安全管理」に対する専門職業人養成と、衛生管理への専門に特化された応用開発研究成果による社会貢献に向け、教育研究基盤の整備・充実を図る学科の改組・再編など、大学改革を進めている。その一環として、(仮称)総合研究棟の建設を進めているところだ。

この建設は、食品安全科学における卓越した教育拠点の形成を目指す目的で、大動物特殊疾病研究センターと、全国共同施設として利用する原虫病研究センターが入居する。施設整備における重要課題は、そうした特定研究組織の基盤充実、教育活動の流動化に対応したスペースの確保、組織機能等の拡充に対応し、狭隘化の改善と耐震性・バリアフリー・セキュリティーを強化した施設とすることだ。

このため、設計コンセプトを「高度な研究教育拠点」、「フレキシビリティのある高機能施設」、「キャンパス景観と調和したデザイン」、「時代に即した環境配慮・省エネルギーへの取り組み」としている。これに基づき、立面計画は白樺並木に映えるプロポーションとし、平面計画では屋内階段を南北に配置し、通常利用する廊下、階段を避難経路として計画。隣接する建物とのアクセスを考慮する一方、指紋照合などによるセキュリティチェックなどを導入する。

規模・構造は2,480m2の2階建て、鉄筋コンクリートで、1階は大学関係者や来訪者の動線を考慮し、出入り口を2箇所設ける。また回廊によって、キャンパス移動の利便性を図り、エコボイドを核とした環境調和施設とする。
2階は既存棟も含めた連携動線を確保し、屋上となる3階はメンテナンスの容易性と将来対応のフレキシビリティを確保する。特に、自然光を取り込むハイサイドライトの導入も大きな特色となる。

ゾーニングは、ラボゾーンとオフィスゾーンに分かれ、ラボゾーンは研究の流動化、社会のニーズ、高度なプロジェクト研究に対応するため、将来的な転用、改修、レイアウト変更の可能なps(設備シャフト)を用い、スパン単位に分割できる機能や収納力を確保。オフィスゾーンは組織の変化、教員・学生の流動化に対応できるようフレキシビリティと透明性を確保し、コモンオフィスによるスペースの有効利用と連携、活性化を図る。


帯広畜産大学(仮称)総合研究棟建設工事
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