建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2005年5月号〉

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“晴れのみち”一般国道2号バイパス・岡山市中心部の交通混雑を解消

技術提案と見積もりを対話方式により審査国土交通省では初の入札契約方式を採用

国土交通省 岡山国道事務所 岡山市内立体事業

▲新保交差点

一般国道2号岡山バイパスの岡山市洲崎〜岡山市西市間は、中国・四国地方最多の約11万台/日が通行する路線である。特に中心部である新保、バイパス青江、福富西の平面交差点では中国地方でも有数の著しい交通渋滞が発生している。
国土交通省岡山国道事務所では、この対策として、新保交差点等の交差点立体化事業を実施。バイパス青江、新保の2箇所の交差点を立体化する「国道2号岡山市内立体高架橋工事」に着手している。
工事の入札にあたっては、「設計・施工一括発注方式」、「総価契約・単価合意方式」などの従来方式に加え、設計・施工方法と、費用の見積もりについてヒアリング(対話)を行い、審査によって優れた調達を行う新たな入札契約方式の試行を実施した。

この方式は国土交通省でも初めての試みで、@技術提案と見積もりを対話方式により審査、A技術提案者の見積もりを予定価格に反映、B総合評価落札方式の加算点を10点から30点に引き上るものとなる。
今回契約したのは三菱・片山・戸田異工種建設工事共同企業体で、技術提案された工法は「すいすいmop工法」である。この要素技術であるモジュール桁工法については、特許を出願しているところだ。
この民間で開発された高度な新技術を活用することで、道路利用者、沿線住民への影響を最小限に止めるとともに工期の短縮を図ることが可能となる。

これらの整備により渋滞の解消のほか、これに伴う騒音大気質等の沿道環境が改善される。また岡山バイパスを利用している救急車(年間約800台)の搬送時間も短縮され、救命率の増加が期待される。
工事は、今年開催される「おかやま国体」までに準備工を実施し、終了後に高架橋などの本格的工事を実施する予定だ。
全体の完了は平成19年度を予定している。

●国道2号岡山市内立体高架橋工事/三菱・片山・戸田異工種建設工事共同企業体

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