建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2005年5月号〉

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沖縄県中南部地域の広域高速ネットワークを形成

沖縄県最大の広域交通拠点である那覇空港と沖縄自動車道を結ぶ那覇空港自動車道などを整備

内閣府沖縄総合事務局 南部国道事務所

南部国道事務所は、県都那覇市をはじめ、沖縄市、浦添市、宜野湾市、糸満市、豊見城市など、沖縄本島の中南部地域の一般国道58号、329号、330号、331号、332号、506号(那覇空港自動車道)の管理・改築を担当している。
管内は、国道58号の那覇市内から北谷町まで、国道330号の那覇市内から浦添市までは1日の交通量が7万〜8万台と多く、那覇市のある中南部圏から北部圏の名護市までには1時間以上の移動時間を要する状況にある。
これを解消するため、同事務所では、一般国道506号の那覇空港自動車道をはじめ、地域高規格道路の沖縄西海岸道路などを整備している。
▲豊見城東道路
▲豊見城ic
▲那覇西道路
▲豊見城・糸満道路
那覇空港自動車道
高規格幹線道路である那覇空港自動車道は、沖縄県最大の広域交通拠点である那覇空港と沖縄自動車道を結ぶ一般国道の自動車専用道路である。この道路が完成すると、沖縄県の経済活性化と観光の振興、高速性・定時性の確保に大きく寄与すると期待される。
既に沖縄自動車道、国道329号、国道507号bpと連結する南風原道路(延長5.9q)は、平成12年6月に供用を開始。南風原道路と連結する豊見城東道路(延長6.2q)は、南風原南icより豊見城ic間を部分暫定供用している。一方、その先の小禄道路(延長約8q)は、現在事業化に向けて調査中だ。
豊見城東道路
豊見城東道路は、那覇空港自動車道の一翼を担うもので、豊見城市字名嘉地から南風原町字山川に至る延長6.2qの道路である。供用中の沖縄自動車道と一体となって沖縄本島北部、中部、南部及び那覇空港間の定時性、高速性を確保することにより、地域振興や観光にも大きく寄与する。加えて那覇市内の通過交通の転換による那覇市内の交通混雑の緩和に寄与することが期待される。
この路線は平成3年度に事業化し、平成9年より工事着手。これまで、南風原南icより豊見城ic間の延長3.9qまでを一部供用し、現在はその先の那覇空港南icまでの2.3qの早期供用を目指し、工事を進めている。
沖縄西海岸道路
沖縄西海岸道路は、読谷村から糸満市に至る延長約50qの道路であり、高規格幹線道路の那覇空港自動車道と那覇空港、那覇港など広域交通拠点を連結し、観光の支援、地域の活性化、地域プロジェクトの貢献に資する広域幹線道路である。
現在は、読谷嘉手納地区の読谷道路(延長6.0q)と嘉手納バイパス(延長3.2q)、宜野湾地区の宜野湾バイパス(延長4.5q、h12年供用)、那覇地区の那覇西道路(延長3.0q)、豊見城・糸満地区の豊見城道路(延長4.0q)と糸満道路(延長3.4q)が事業化され整備が行われている。また、北谷地区と浦添地区、小禄地区では事業化に向け、調査を行っている。
那覇西道路
那覇市若狭より同市鏡水に至る延長3.0qの沖縄地区の那覇西道路は、国道58号の混雑緩和、那覇空港のアクセス向上、那覇港の機能向上などを目的に実施している路線である。現在は用地買収及び工事の促進を図り、早期供用を目指している。
豊見城道路・糸満道路
豊見城・糸満道路は、沖縄県本島島尻地区と県都那覇市を結ぶ一般国道331号の豊見城市、糸満市及び周辺部の交通混雑の緩和を目的とした豊見城市字瀬長から糸満市字真栄里に至る延長7.4qのバイパスである。
豊見城道路は、豊見城市字瀬長から糸満市西崎に至る延長4.0qで、糸満道路は、糸満市西崎から同市字真栄里までの延長3.4q。これまで、豊見城道路は西崎部分の一部を、糸満道路は潮崎町部分の一部を暫定供用している。
この道路が完成することにより、交通渋滞の緩和はもとより、沖縄県最大の広域交通拠点である那覇空港と連絡し、地域の産業、観光及び地域振興プロジェクトを支援する道路としての役割を担う。
沖縄のみちづくりに貢献する精鋭企業群
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