〈建設グラフ1999年4月号〉

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共同溝でライフライン確保と交通渋滞緩和を

電線共同溝整備による情報通信基盤を強化

建設省関東地方建設局横浜国道工事事務所

■共同溝
シールド共同溝1次覆工完了時 プレキャスト共同溝

建設省関東地方建設局の横浜国道工事事務所は、一般国道1号、15号、16号、246号、357号の5路線、総延長約100kmにわたる共同溝整備事業を進めている。
このうち、平成9年度までに共同溝を整備すべき道路として指定した延長(指定告示延長)は37.1km。建設告示延長は36.6km、本体完成延長は32.0kmになる。
共同溝整備により、災害時のライフライン確保や、掘り返し工事を抑制し交通渋滞や振動、騒音、道路の損傷などが防止される。
10年度は、一般国道1号尻手・末吉共同溝、横浜駅前共同溝、一般国道15号子安共同溝、一般国道16号吉野町・磯子共同溝、伊勢佐木町共同溝、保土ヶ谷共同溝の各箇所で事業を行った。

開削工法
シールド工法
共同溝を設置するために一時的に道路を掘り起こす工法です。 道路を掘り起こすことなく、地下鉄や河川を避けて安全に共同溝を構築するトンネル工法です。
■電線共同溝(C・C・BOX)
電線共同溝は、到来しつつある高度情報化への対応と、電線類の地中化による都市景観の向上、さらに道路管理の高度化を図る目的で行われている。
これは、道路の地下空間を活用した光ファイバー・電力・通信ケーブルなどの電線類を共同収容するもの。従来のキャブシステムと同様に、歩行者空間の確保、道路の掘り返しの防止、良好な都市景観の形成等を実施。全国的に展開される高速大容量の光ファイバー網整備の支援や、道路の高度情報化に向けて取り組んでいる高度道路交通システム(ITS)に情報通信基盤となる。
C・C・BOX完成 C・C・BOX管布設状況 電線共同溝(C・C・BOX)の構造

電線類のない美しい街並みへ

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