建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2004年7月号〉

ZOOM UP

北海道の教育政策と施設整備

小樽の街並みのイメージと旧校舎のイメージを取り入れた校舎を建設

サブグランドへの段差を解消し、誰もが利用しやすい施設へ

北海道教育庁 小樽桜陽高等学校

北海道教育庁は、敷地の特性を最大限に活用し、豊かな学習環境の創造を目的とした、小樽桜陽高校の改築事業を進めている。
校舎が位置する場所は、丘陵地特有の段差敷地に小規模な住宅地が並ぶ住宅地に位置し、背景には自然樹木に溢れた山並みが存在する。また傾斜地であることから小樽港が見渡せるなど眺望が良い。

新しく改築される校舎棟は、建築面積2,300.8m2、延面積8,072.8m2の鉄筋コンクリート造4階建。
敷地周辺は低層の住宅地であり、眺望を阻害しないよう校舎の高さを現状以下に抑え、校舎のスケールダウンに配慮した。

外観は、小樽の街並みのイメージを取り入れ、地域の景観に調和したデザインを採用。旧桜陽高等学校(現敷地に移転当時)の外観イメージの円形外壁、エントランス付近では、小樽の街並みをイメージした石張りの柱とポーチを意識しデザインに取り入れる。
校舎の顔となる生徒昇降口は旧校舎のイメージを継承した構えとし、生徒の思い出に残ると同時に、まちづくりの核施設にふさわしい形態とした。
また、屋外には学校祭などを基本とする各種イベントなどが可能な屋外空間(プラザ)を設置。ゆとりの空間を利用し、生徒に「やすらぎ」「潤いやゆとり」を感じさせる環境の整備を行う。

旧校舎で見られた、校舎とサブグランドの段差は、建築的に解消を行い、誰もが利用しやすい施設とする。また、段差のあるサブグランドを均し、平坦にすることで、サブグランドへの連絡橋を設置し、校舎4階から安全に避難できる動線と、傾斜地のメリットを生かした広いグランドスペースを確保する。
環境対策としては、小樽の都市景観である、港と市街地の歴史的な街並みに配慮し、校舎背景が緑の丘陵地で形成されていることから、校地の緑化を推進。緑の環境対策に努めるとともに、中心市街地の背景としての役割を持たせた校舎として、小樽の歴史的景観の保全に努める。

北海道小樽桜陽高等学校改築工事
●建築主体工事(第1工区)/近藤・藤井・今岡特定建設工事共同企業体
近藤工業株式会社
小樽市若竹町3番1号
TEL. 0134-32-5500


株式会社藤井工務店
札幌市北区麻生町9丁目1番12号
TEL. 011-757-2223

今岡建設株式会社
小樽市新光1丁目11番1号
TEL. 0134-54-5500

●建築主体工事(第2工区)/阿部・国策・板垣特定建設工事共同企業体
阿部建設株式会社
小樽市緑1丁目5番1号
TEL. 0134-23-6221


国策建設株式会社
札幌市中央区大通西9丁目3番地
ジブラルタ生命札幌ビル
TEL. 011-261-1188


板垣建設株式会社
小樽市花園4丁目5番16号
TEL. 0134-24-1288


●電気(強電)設備工事 ●電気(弱電)設備工事
三和電興株式会社
札幌市南区澄川6条11丁目22番9号
TEL. 011-582-7075


山口電気株式会社
小樽市住吉町11番17号
TEL. 0134-32-2500


●暖房設備工事/丸コ・大瀧・三央経常建設共同企業体
株式会社丸コ組
小樽市稲穂1丁目7番1号
TEL. 0134-33-5050


株式会社大瀧工務所
小樽市緑1丁目2番3号
TEL. 0134-25-4624


株式会社三央設備
小樽市オタモイ3丁目2番5号
TEL. 0134-26-2250

●衛生設備工事/山吹・環境・浄化経常建設共同企業体
山吹商工株式会社
小樽市入船5丁目24番7号
TEL. 0134-24-1717


株式会社小樽環境衛生社
小樽市長橋4丁目4番4号
TEL. 0134-32-1233


株式会社小樽浄化センター
小樽市天神2丁目8番2号
TEL. 0134-33-8411


●昇降機設備工事
日本オーチス・エレベータ株式会社
北海道支店/札幌市中央区北3条西1丁目
1番地1号
TEL. 011-222-4411



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