建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2004年6月号〉

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天白川河川激甚災害対策特別緊急事業を推進

愛知県建設部尾張建設事務所 天白川改修出張所

▲天白橋より上流を望む

二級河川天白川は、流域面積約118km2、延長約23kmで、中下流部は名古屋市の市街地を貫流する都市河川である。平成12年9月に発生した東海豪雨では、名古屋市天白区など天白川流域において、約8,200戸が浸水するなど甚大な被害が発生した。
このため、県は天白川の中下流約7,600mの区間(0k/900〜8k/500)を対象として、平成12年度から平成16年度までの5年間で「天白川河川激甚災害対策特別緊急事業」(最終総事業費約282億円)を実施することとした。

これは、東海豪雨相当の降雨に対し、洪水位が計画高水位以下となるよう、河床を大幅に掘削(最大3m程度)すると共に、河道の拡幅・堤防の強化・橋梁改築・防災情報システムの整備などを実施することにより、再度災害の防止を図るものである。

平成15年度までに、全体約7, 600mの区間のうち下流から約6,000mの区間の河道の拡幅・堤防の強化・河床の掘削について、河口部の浚渫など一部を除きおおむね完了している。
また、事業区間に架かる4箇所の橋梁についても、下部工を施工するなど事業の促進が図られている。
今年度は、事業の最終年度にあたることから、残区間の河道の拡幅・堤防の強化・河床の掘削を完成させると共に、4箇所の橋梁についても引き続き工事の促進を図ることとしている。

天白川河川激甚災害対策特別緊急河川工事
●30号工 ●中小39号工
アイサワ・大有・鈴木JV 大矢建設株式会社
●31号工 ●45号工
松浦・王春JV 山城土木株式会社
●32号工 ●47号工
徳倉建設株式会社 天徳・東海・梅本JV
●33号工 ●48号工
名工・昭和・山本JV 水野建設株式会社
●34号工 ●37号工
中部土木株式会社 株式会社大本組
●35号工 ●38号工
中日建設株式会社 株式会社大林組

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