建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2004年6月号〉

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汚水量増加に伴い約30,800m3/日の処理施設を増設

2種類の地震動を想定した構造物の耐震設計を行う

愛知県建設部 尾張建設事務所

▲五条川左岸浄化センター

愛知県尾張建設事務所は五条川左岸流域下水道事業として、愛知県北西部の犬山市、小牧市、岩倉市、大口町の下水処理を行う五条川左岸浄化センターの水処理施設築造工事を進めている。
同センターは管内の市街化・住宅化の進展によって増加する汚水量に見合った処理能力の増設を行ってきた。すでに1・2系列は工事完了(昭和62年4月一部供用開始)し、現在は約83,700m3/日の処理施設が稼働している。

今回の工事は3系列目にあたり、約30,800m3/日の処理施設を増設する。下水処理方式は自然環境の保護を考慮し、高度処理システムを採用。
水処理施設の築造にあたっては、工事施工基盤面(tp+6.50m)から最大で17m掘り下げることから、大規模な土留工が必要となる。しかし掘削地盤内に直径30cm以上の玉石が混入しているため、施工性と安全性などを考慮して連続地中壁工とアースアンカー工としている。

また、現場周辺の地盤は透水性の高い玉石や砂礫層であることから地下水位が非常に高くなっている。そこでスーパーウェルポイント工により地下水位を低下させ、現場内のドライワークを図った。
設計にあたっては、東海地震・東南海地震に備え、2種類の地震動を想定した耐震構造とし、ライフラインとしての機能向上を図っている。

事 業 内 容
施設名: 五条川左岸浄化センター
処理能力: 全体159,400m3/日
既存83,700m3/日
今回増設30,800m3/日
施設概要: 鉄筋コンクリート造、地上2階、地下3階、
幅30.5m、長さ146.8m、高さ32.35m
最初沈殿池 幅5.0m×長さ18.5m×深さ3.2m×4池
生物反応槽 幅10.0m×長さ55.6m×深さ10.0m×2池
最終沈殿池 幅5.0m×長さ38.4m×深さ3.85m×4池(2階層)
工事期間: 平成14年度〜平成17年度


五条川左岸流域下水道事業水処理施設築造工事(その8)

●西松・徳倉・水野特定建設工事共同企業体

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