建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2004年6月号〉

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千葉市総合スポーツ公園のランドマーク・市民球技場(仮称)の建設が進む

ジェフユナイテッド市原の千葉市の新しいホームとして18,500人収容のスタジアムに

千葉市公園緑地部 千葉市総合スポーツ公園・市民球技場(仮称)

約18,500人収容可能なサッカー専用スタジアム・千葉市総合スポーツ公園・市民球技場(仮称)の建設が進んでいる。この球技場はjリーグ・ジェフユナイテッド市原の千葉市のホームスタジアムになるとともに、地域スポーツイベントの核となる。
市内第3の都心を目指す「蘇我特定地区整備計画」の一環として建設
千葉市総合スポーツ公園・市民球技場(仮称)は、千葉の都市再生を目指す平成13年10月に策定された「蘇我特定地区整備計画」の一環として整備が進められている。
この計画は、首都機能の一翼を担う業務核都市として、多心型の都市構造の実現を目指すもので、中心市街地を形成する「千葉都心」、研究開発、学術・教育機能、コンベンション施設が集積する「幕張副都心」と並ぶ第3の都心として「蘇我副都心」を形成する事業。jr京葉線、内、外房線の結節点であるjr蘇我駅周辺部と臨海部との連携を図る都市基盤整備を進め、商業・業務や新産業などの都市機能の導入・育成を図り、就業の機会を創出。「蘇我副都心」としてふさわしい市街地の再構築を推進する。
事業計画にあたっては、既存市街地と、旧川崎製鉄の工場用地の土地利用を更新・再編し、駅周辺整備や街路、商業施設、さらに21世紀の都市型環境拠点「蘇我エコロジーパーク」、都市公園「千葉市総合スポーツ公園」を整備する。
現在は、整備計画の第1段階として、土地区画整理事業や総合スポーツ公園における中核施設である市民球技場(仮称)の整備に着手したのをはじめ、民間企業による商業施設やリサイクル施設等の環境関連産業の立地が進められている。
▲蘇我特定地区 ▲千葉市総合スポーツ公園
市民のレクリエーション需要に対応し、防災拠点として機能する「千葉市総合スポーツ公園」
同市のスポーツ振興の拠点となる千葉市総合スポーツ公園は、市民球技場(仮称)のほか、陸上競技場(第3種)、テニスコート、円形広場、多目的広場、ジョギング・サイクリングコースやフットサルコート、グランドゴルフ広場などを備えたスポーツレクリエーション型都市公園であり、都市基盤整備公団の防災公園街区整備事業として段階的に整備が行われている。
その中核施設となる市民球技場(仮称)は、平成15年11月から建設が進められており、市民のスポーツ利用の拠点であるとともにjリーグ・ジェフユナイテッド市原のホームタウン広域化に伴う、千葉市のホームスタジアムとして位置づけられる。
市民球技場(仮称)の実施設計概要
千葉市は市民球技場(仮称)の設計にあたり、競技団体の代表者等のほか、一般市民から公募委員を募集し、「千葉市球技場イレブン懇談会」を開催し、計画に反映させた。
市民球技場(仮称)はサッカー専用スタジアムで、収容規模18,500席。全て個席のユニバーサルデザインとし、バリアフリー対応として身障者席55席(付添い席32席)を設置。座席の約9割には雨天時にも快適に観戦できる屋根を設置した。さらに管理用エレベーターを身障者・高齢者などに利用するほか、外部から利用可能なエレベーターが設置される。
スタンドや2階デッキの下には管理事務所、更衣室、会議室(約70m2)3室、記者会見室(約130m2)、約120台分の駐車スペースを設置する。
ピッチとスタンドの距離は、メイン・バックスタンド中央が14.5m、サイドスタンド中央は14.1mとなっており、試合の臨場感を直に感じることができる設計とした。
また、南側屋根の一部にはポリカーボネイトを使用し、天然芝への日照を確保。屋根に降った雨水はトイレの洗浄水や芝への散水として活用できるような設計とした。
さらに運動公園としての機能だけではなく、災害時には広域避難場所、救援復旧活動の拠点として、物資の備蓄、災害対応トイレ、救護医療スペースなどの防災機能を備えた一大防災拠点となる。
建物の概要は、敷地面積69,206.02m2、建築面積16,036.82m2、延床面積34,889.90m2、地上4階建て。構造は下部rc造・src造、上部s造。建設地はjr京葉線、内房線、外房線の蘇我駅から徒歩5分の千葉市総合スポーツ公園内。スタジアムの名称は同市が命名権を募集し、決定することとしている。平成17年夏の完成を予定している。
都市公園事業
◎千葉市総合スポーツ公園
事業名:千葉都市公園事業6.5.2千葉市総合スポーツ公園【防災公園街区整備事業】
面積:約46.0ha【内事業承認面積は約21.9ha】
施行者:都市基盤整備公園(直接施行)
事業期間:平成14年度〜平成23年度(予定)【事業承認区域は平成14年度〜平成18年度】
○ 第1次開園 平成17年度〈市民球技場(仮称)周辺(予定)〉(予定)
○ 全面開園 平成23年度(予定)
事業費:約350億円【事業承認区域は、約209億円】
内訳:用地費/約230億円
施設整備費/約120億円
◎市民球技場(仮称)
施行者:千葉市(都市基盤整備公団へ工事委託)
事業期間:平成15年度〜平成17年度
座席数:約18,500人
事業費:約81億円

■総合スポーツ公園整備施設
施 設 施設内容 防災機能
市民球技場 総合スポーツ公園の中核施設となる市民球技場として、またプロサッカーチーム「ジェフユナイテッド」のホームスタジアムとして、平成17年度のオープンを予定 現地対策本部/物資の備蓄/災害対応トイレ/救護医療スペース等
陸上競技場(第3種) 400mトラック×8レーン、観戦スタンド、フィールド内ではラグビー等の球技が可能で、このほか小中学校や企業の運動会が開催可能 警察、消防の待機駐屯スペース
テニスコート コート数16面、観戦スタンド、クラブハウス 一時避難所、災害対応トイレ
円形広場
(広場面積:約4.5ha)
スポーツイベント等の開催が可能で、多くの人が楽しめる大きな空間を持つ広場 自衛隊の待機、駐屯スペース
多目的広場
(広場面積:約4.0ha)
手軽に行えるサッカー、野球のできる広場 ヘリポート(大型・小型)
ジョギング・サイクリングコース 距離:概ね2.0km
その他 フットサルコート/グランドゴルフ広場/ゲートボール、ペタンク広場/bmx(バイシクル・モトクロス)、mtb(マウンテンバイク・バイク)場/自転車・ローラーブレード等練習所等


千葉市総合スポーツ公園市民球技場(仮称)建設工事

●建築工事JV
清水建設株式会社
千葉支店/千葉県千葉市中央区中央4-8-1
フコク生命ビル
TEL. 043-227-0231
株式会社大林組
千葉営業所/千葉県千葉市中央区
富士見1-14-13千葉大栄ビル
TEL. 043-224-7621
新日本建設株式会社
千葉県千葉市美浜区ひび野1-4-3
TEL. 043-213-0892
●電気設備工事JV
株式会社関電工
千葉支店/千葉県千葉市中央区新宿2-1-24
TEL. 043-392-8500
JFE電制株式会社
東京都港区芝4-1-23
TEL. 03-5427-0549
モデン工業株式会社
千葉県千葉市中央区松波3-11-19
TEL. 043-255-1911
●給排水・昇降機設備工事JV
株式会社朝日工業社
本店/東京都港区浜松町1-25-7
TEL. 03-3432-5826
川本工業株式会社
東京支店/東京都港区赤坂4-8-14
赤坂板東ビル
TEL. 03-3478-2345
京葉工管株式会社
千葉県千葉市美浜区新港139-2
TEL. 043-248-1471
●競技用照明設備その他工事JV
日本電設工業株式会社
営業統括本部/東京都台東区池之端1-2-11
TEL. 03-3822-8401
株式会社橋本電業社
千葉県千葉市花見川区作新台4-16-10
TEL. 043-259-8411
●空調設備工事JV
川崎設備工業株式会社
東京支店/東京都渋谷区千駄ヶ谷4-28-4
TEL. 03-3402-6331
芝工業株式会社
千葉県千葉市中央区本町3-3-15
TEL. 043-225-5222

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