建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2003年11月号〉

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特集・わが国の文教施設整備最前線

地域の先端医療拠点として、診療体制の充実を図る

患者さんにわかりやすい動線配置と光の差し込む明るい病院として

新潟大学 医学部附属病院病棟

新潟大学医学部附属病院は、明治時代から新潟県を中心とする地域の先端医療を担ってきた歴史と伝統のある病院である。「全人的医療と高度先進医療を実践する環日本海の基幹病院」を理念とし、国内の医療機関のみならず極東ロシア、中国、韓国などとも医学・医療協力を推進。「環日本海の基幹病院」としての役割を担っている。
同大学では、このさらなる最先端の診療医療体制の充実と、病棟診療の管理・運営の機能化・効率化を推進するため、附属病院病棟の整備を行っている。計画はB期に分けられ、現在はU期目の整備を行っている。

動線計画では、アメニティの向上と、初めての患者にもわかりやすい動線配置を追求した。縦動線はセンターコアを介して左右にナースステーションを計画。病床は臓器別・疾患別に分けられ、日の光の差し込む明るい病院として整備する。各病室には分散型の洗面所・便所を配置し、以前から要望の多かった個室を増やして病床にゆとりを持たせた。さらに症状に応じて、ラウンジ形式でのコモンエリアで食事も可能な配置とした。
病室にはブラインド内臓の断熱大型回転窓を採用し、メンテナンスフリーの設計とした。

平面計画では、高度先進医療の実践をサポートする部門として、高密度無菌治療部、理学療法部、周産母子センター、血液浄化療法部、光学医療診療部、医療情報部の充実を図った。さらに地階には物流センターを配置し、医療器材・物品等を集中管理する。
構造は災害時の地域医療の拠点病院を目指し、制震構造のほか自家発電設備、無停電電源設備、中央監視設備を整備拡充する。また井戸水を活用して生活用水を常に確保出来る設計とし、診療機能の充実を図った。

その他カンファレンスや学生の教育・実習スペースは、卒業後の臨床研修にも対応出来る施設とし、医学教育病院としても充実した施設となっている。
完成は2005年8月を予定。

【建築概要】
建設場所:新潟市旭町通1番町754番地
基本設計:新潟大学施設部
敷地面積:17万0192m2
建築面積:2098m2
延床面積:2万1610m2
構造・規模:S造一部SRC造地下1階地上12階

地域の先端医療を担う新潟大学附属病院病棟(U期)

●建築工事/大成・福田・新潟藤田特定建設工事共同企業体

北信越支店/新潟市八千代1-4-16
TEL. 025-247-1181



本社/新潟市一番堀通町3-10
TEL. 025-266-9111



本社/新潟市白山浦2-645-1
TEL. 025-266-1166


●電気設備工事/六興・八重特定建設工事共同企業体

新潟支店/新潟市関屋金鉢山町53番地16
TEL. 025-266-8151


本社/新潟県新津市大字川口578番地26
TEL. 0250-22-3131


●空調設備工事/三機工業・菱機工業・新潟日立特定建設工事共同企業体

北陸支店/富山市総曲輪1-7-15
TEL. 076-432-8522



新潟支店/新潟市笹口3丁目7番地15
TEL. 025-245-0221



本社/新潟市竹尾卸新町752-10
TEL. 025-237-2211


●衛生設備工事/ダイダン・西原・新潟企業特定建設工事共同企業体

新潟支店/新潟市万代2丁目4番3号
TEL. 025-247-0201



新潟支店/新潟市三和町5番10号
TEL. 025-241-6651



本社/新潟市寺尾朝日通17-9
TEL. 025-231-2121



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