建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2003年11月号〉

都市基盤整備公団 中部支社

人と自然が共生し、新時代に対応した複合多機能都市を形成

地域の特性を生かして住む人の故郷となる街を目指す

桑名開発事務所

播磨地区土地利用計画
▲地区公園の完成イメージ
▲近隣公園の完成イメージ
▲センター施設の完成イメージ

大山田ニュータウン播磨地区は、南斜面の丘陵地や河川、溜池、樹林など水と緑に囲まれた地区であり、桑名ビジネスパークや、ソフトウェア開発型企業の誘致など「三重ハイプラネット21構想」の一翼を担う地区として期待が高まっている。
都市公団中部支社桑名開発事務所は、播磨の豊かな自然を未来に継承しながら“住む・憩う・遊ぶ・働く”など、多様な機能を持った「複合多機能都市」を形成するための土地区画整理事業を進めている。

整備に当たっては“陽・緑・水”を街づくりのテーマとし、「郷土らしい風景づくり」「地域が持つ原風景の創造」「道のぬくもり」の3つのコンセプトを設定。地域の持つ特性を生かして開発を進めている。
道路計画は、播磨の特長である南斜面の地形や自然を生かしながら、景観の基本軸として安全性や景観に配慮しながらも、複合多機能都市の主軸を担う播磨の動脈として幹線道路・区画道路・歩行者専用道路などを整備。また幹線道路のほか、通過交通を排除し、街区のまとまりを考えた区画道路や、歩行者が安全かつ快適に通勤・通学・散策・買い物が行える歩行者専用道路を計画する。

また、公園計画では播磨の恵まれた自然環境を活かし、「緑のネットーワーク」を構成。播磨のシンボル的な公園として、現況植生や地形を生かした限りなく自然に近い地区公園、住民が身近に自然とふれあえる5つの街区公園のほか、スポーツなど多様なレクリエーションに対応出来る施設を配置。さらには、森林浴を楽しめる散策路や、雄大な鈴鹿山系を望める展望台のある“ふるさとの森”を、緑道によって結び、緑と親しめる環境を整備する。

また、この計画では、造成工事で発生した伐木をチップ化し、緑化材として再利用するほか、景観的に優れた木々については移植・保存を予定している。
住宅地計画では、様々なニーズに対応し、地形を活かした自然とふれあえる豊かな居住環境を整備する。景観形成に寄与する特徴的な一般住宅地のほか、それぞれの地形に合わせた多種多様な計画住宅地を形成し、環境共生型の良好な住環境とコミュニティが形成出来る住宅地を創出する。

施設計画では、大山田ニュータウンや周辺地域も含めた利用を考慮し、暮らしを彩り、街の核となる商業・文化施設などを計画的に整備する。教育等施設や、複合多機能都市にふさわしい施設の誘致も促進する予定だ。
事業完了は平成20年度を予定している。


●播磨地区15-大山田播磨線道路排水他工事 ●播磨地区15-AC工区整地工事
水谷建設株式会社
本社/三重県桑名市大字蛎塚新田328番地
TEL. 0594-21-8111

名古屋支店/名古屋市千種区仲田2-17-7
池下タワーズ
TEL. 052-763-5151

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