建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2003年11月号〉

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第二東名とネットワークを形成し、都市間交通の円滑化を図る

全線高架構造で交差点や踏切による慢性的な渋滞を解消

愛知県道路公社 衣浦豊田道路建設事務所

衣浦豊田道路は、碧南、高浜、刈谷、知立及び豊田の各都市を縦貫する道路である。沿線には衣浦臨海工業地帯、自動車産業を中心とする内陸工業地帯を結ぶ幹線道路として期待されている。
愛知県道路公社・衣浦豊田道路建設事務所では、知立市内の交通渋滞の抜本的な解消とともに、第二東名の供用などによって生じる新たな交通需要に対処するため、豊田市生駒町〜知立市新林町間の約4.3kmを有料道路事業として整備している。

道路は南より一般国道247号、23号、1号、155号などの幹線道路や、現在事業中の第二東名高速道路とネットし、都市間交通の円滑化、土地利用の効率化、産業・経済・文化などの発展に大きな役割を果たすものと期待されている。

路線は交差点や踏切の多い地域であり、全線高架構造として国道1号、名鉄名古屋本線とも立体交差し、交差点や踏切による慢性的な交通渋滞を解消する。
高架化に当たっては、コストが最小となる橋梁形式を採用し、多径間連続構造によって走行性の向上を図るほか、伸縮継手部からの騒音や振動を軽減するなど、環境に応じた橋梁形式を採用して、連続高架橋梁を形成。また排水性舗装を採用し、ハイドロプレーニング現象や水しぶきの軽減など、雨天時の走行性と視認性の向上を図る。その他免震支承を用いた免震橋梁や落橋防止構造を採用して、耐震性の向上を図り、下部構造の頂部に突起を設けて地震による上部構造の落下を防止する。

この事業によって従来路線から約30分の時間短縮が実現し、第二東名高速道路、国道1号、23号、155号などの幹線道路を結ぶことで、さらなる広域的な移動が可能となる。

▲国道1号跨道部 ▲国道155号併走部 ▲南陽通り跨道部
<計画概要>

  路 線 名 : 国道419号
  起   点 : 豊田市生駒町東山
  終   点 : 知立市新林町茶野
  計画延長 : 4.3km
  幅員(車線数) : 19.5km(4車線)
  設定速度 : 80km/h
▲牛田IC


「遠く」を「近く」へ変える道
−衣浦豊田道路建設工事安全連絡協議会−

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