建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2003年8月号〉

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民間との共同事業による快適な街づくり

都市基盤整備公団 神奈川地域支社 主な整備事業

ビーコンヒル能見台サウスヒル 7番館・8番館

「ビーコンヒル能見台」は、横浜市の南方、金沢区の緑豊な高台に位置し、約20haの大規模工場跡地における公団と民間企業との共同開発事業である。

横浜市の都市計画「金沢区堀口地区再開発地区計画」において、都市基盤施設整備に併せて、商業、住宅、業務など多様な機能を導入する地域の拠点整備として位置付けられている。

地区内は、都市的サービス地区、都市型住宅地区、公園・公益地区、業務研究地区の4地区から構成されている。都市的サービス地区、公園・公益地区、業務研究地区では、公団が目指す街づくりの一環である「総合的な住生活サービスの提供」を推進するため、民間事業者、地方公共団体と連携しながら、様々な生活支援施設を誘致している。特に、開発コンセプトである、「子育てを支援し、働く女性に優しい」、「高齢者が安心して住める」街への取組みとして、大規模商業施設、保育園、福祉施設(老人保健施設、地区センター他)等が、住宅の供給に併せて開業している。
都市的サービス地区ではイーストプラザ、都市型住宅地区ではウエストヒル、サウスヒルにて、全体で公団賃貸住宅1,235戸の建設が計画されており、平成15年3月末までに881戸が入居済み、現在、サウスヒルの7番館(86戸)、8番館(68戸)が建設中である。

街並みには、ボストンの由緒ある住宅地「ビーコンヒル」のレンガと並木を基調とした落ち着きと重厚感のあるイメージを取入れるため、建物の外装は、基壇部をタイル張り、頂部に疑似勾配屋根を用いた三層構成とし、外搆は、レンガを用いた舗装パターンや鍛鉄を中心としたフェンス、ファニチャー類をしつらえている。
住宅内部についても、地区の開発コンセプトを意識し、家事動線の集約や収納に配慮したプランや、多様なライフスタイルに応じられる、取外し可能間仕切を使用した可変性の高いプランを採用している。

7番館 建築面積 896.28m2
延床面積 7,639.05m2
構造等 鉄筋コンクリート造 11階建
完成時期 平成16年3月
8番館 建築面積 565.51m2
延床面積 6,164.23m2
構造等 鉄筋コンクリート造 14階建
完成時期 平成16年8月

都市計画決定告示
(再開発地区、用途変更)
平成3年8月撮影
基盤整備工事着手
(第1期開発)
平成4年4月撮影
平成5年5月撮影 ウエストヒル入居開始
(第1期開発)
平成7年4月撮影
能見台付近の航空写真
平成11年10月撮影

●建築・7番館 ●建築・8番館

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