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横浜都心部を結ぶ「みなとみらい21線」の事業が、平成16年の2月の開業に向けて急ピッチで進められている。
「みなとみらい21線」はみなとみらい21地区を縦断し、横浜駅を経て、元町・中華街(山下公園)駅に至る延長4.1kmの鉄道新線。開業後は横浜駅に乗り入れ、jrをはじめとする在来の各線と接続し、横浜駅では東急東横線と相互直通運転をすることによって、横浜都心と東京都心を直結する鉄道路線となる。
全駅には車椅子利用者や目の不自由な人にも使いやすいエレベーターを設置し、車両とホームの段差を解消する装置や音声ガイドなどを設置したバリアフリーに対応した施設としている。
この「みなとみらい21線」は、昭和60年に運輸政策審議会の第7号答申に基づき計画され、事業主体である第3セクターの横浜高速鉄道株式会社が平成2年に鉄道事業免許を取得し、日本鉄道建設公団を建設主体として工事が進められてきた。
工事は平成4年11月から着手し、駅舎は横浜駅、新高島駅、みなとみらい駅、馬車道駅、日本大通り駅、元町・中華街駅の駅を新設。駅間を5本のシールドトンネルで結ぶ全線地下構造となっている。現在、駅の整備工事、建築工事を進めているところだ。また、駅と駅を結ぶトンネルの掘削は全て完了しており、軌道工事を鋭意進めている。
<路線概要>
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<建設の経緯>
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<沿線紹介> | |
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横浜駅 横浜駅では地下駅設置に併せて、横浜市が北部東西自由通路(地下1階、幅約20m)と南部東西自由通路(地下1階、幅約27m)を新設。この東西自由通路を連絡する南北連絡通路がみなとみらい21線新駅と繋がり、自由な行き来が可能になる。「アート&デザインの街」ポートサイド地区にも近く、みなとみらい21線の乗り入れによって新しい街づくりが期待される。また、横浜駅は東急東横線との相互乗り入れによって渋谷と直結することになる。 |
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新高島駅 新高島駅はみなとみらい21旧高島ヤード地区の中心となる。みなとみらい21地区の歩行者ネットワークである通称キング軸を進むと、親水緑地公園臨港パークへと続き横浜港を一望出来る。みなとみらい駅と共に、みなとみらい21地区全体の利便性に貢献する駅となる。 |
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みなとみらい駅 クイーンズスクエア横浜直下に位置し、みなとみらい21地区の中心となる。駅周辺には横浜ランドマークタワーに加え、ショッピング街、横浜美術館、日本丸メモリアルパーク、国際会議場など、業務施設・文化施設が建ち並び、国際色豊かな街を形作っている。駅は、地上からホームまでの深さが23m、改札口のある階には天井がアーチ型の自由通路があり、地下駅でありながらゆったりとした空間となる。 |
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馬車道駅 関内の馬車道通り近くに位置するこの駅は、県立歴史博物館をはじめとして、異国情緒溢れる建物と、それらと調和した高層オフィスが建ち並ぶ。また、赤レンガ倉庫を利用した「赤レンガパーク」や巨大ショッピングセンター「ワールド・ポーターズ」がある新港地区にも利便性の良い駅となる。 |
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日本大通り駅(県庁・大さん橋) 日本大通り駅は、時計台が特徴の「ジャック」横浜市開港記念館、五重塔をイメージした「キング」神奈川県庁、丸いドームの「クイーン」横浜税関など、歴史的な文化価値を有する建築物に囲まれ、少し足を伸ばせば豪華客船が停泊する大さん橋が望める。 |
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元町・中華街駅(山下公園) 洗練された店が建ち並ぶ元町と全国的にも著名な中華街に隣接する。山手方面に向かうと外人墓地があり、横浜港を一望出来る港の見える丘公園からは、ベイブリッジも望める。臨海に広がる山下公園には、赤い靴の少女像もあり、横浜港観光クルーズ船も発着している。観光・ファッション・グルメのまち横浜の中心駅である。 |