建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2003年8月号〉

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特集・わが国の文教施設整備最前線

共通スペースの弾力的な使用と共通機器の効率的な運用を推進

テーマ別に関連性のある分野を中廊下式に各階に集約

群馬大学 (昭和)生体調節研究棟

群馬大学はメディカルゾーンである昭和キャンパスにおいて、生体調節研究棟の増築及び既設改修の整備を進めている。この研究所は学会賞受賞の研究実績もあり、平成14年にはCOEに採択されるなど、活発で卓越した研究教育活動が展開されている。既設建物は昭和42年に建てられたが、老朽化が著しく、分離されていた附属生理活性物質センターの統合を求められていた。

これらを解消するため、設計に当たっては共同研究、プロジェクト研究の推進、地域連携、国際学術交流、共通スペースの弾力的な使用、共通機器の効率的運用の推進、利用者の変化など、多様な要求に対応出来る計画とした。

施設の全体構成は、オープンラボ形式を採用して、増築する研究棟の全フロアを大実験室・プロジェクト研究用スペースとし、研究テーマの変更等に追従出来るよう配慮した。
既設棟改修に関しては、大学院の部局化対応に配慮し、テーマ別に関連性のある分野を階別に中廊下式に集約化して、教官室・実験研究スペースの共用化を図り、共同研究を含めた効率的な利用を可能とした。また、耐震補強はダブルスキン工法を採用し建物の長寿命化を図っている。

研究棟1階は、既存棟玄関からの通行動線を確保することで一体感のある建物とし、エントランスに開放感を与えるように配慮。各階にはリフレッシュスペースを設置し、研究者・外部研究者・大学院生等の交流・情報交換・憩いの場として多目的利用が図れるような設計とした。
完成は平成16年1月を予定している。

建設地:群馬県前橋市昭和町3丁目39-15
(群馬大学昭和団地構内)
新営
 建築面積 : 368m2
 構造・規模 : 鉄筋コンクリート造地上5階建
 延床面積 : 1,820m2
既存改修
 建築面積 : 565m2
 構造・規模 : 鉄筋コンクリート造地上5階建
 延床面積 : 2,880m2

群馬大学 (昭和)生体調節研究棟 新営その他工事
●建築工事 ●電気設備工事 ●機械設備工事

関東支店/さいたま市高砂2-6-5
TEL. 048-827-1301

本社/群馬県前橋市大渡町1丁目23-15
TEL. 027-253-0311

本社/東京都墨田区錦糸2丁目8-7
TEL. 03-3624-2441

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