建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2003年7月号〉

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人・馬・自然が一体となった魅力のある競馬場へ

東京競馬場スタンド改築第2期工事が進捗中

日本中央競馬会 東京競馬場スタンド改築

▲自然との調和した「森の競馬場」の全景イメージ ▲「スーパーライブスタジアム」の完成イメージ
▲上空から東京競馬場を望む

日本中央競馬会は「東京競馬場」の全面改築事業を進めている。これまで幾度かの改築でグレードアップしてきた東京競馬場だったが、今回は老朽化対策をはじめ、耐震性・居住性・快適性の向上を図る改築事業となる。新しい競馬場のテーマは「自然とひとつになる、人、馬、自然の饗宴」。自然に囲まれた中で、馬の鼓動を直に感じられる競馬の原点の楽しみを、ファンに提供することのできる競馬場を目指している。
改築工事は3期に分けられ、現在は改築第2期工事を進めているところである。第2期工事の構造・規模は、地下rc、src造、地上:s造、大屋根:吊構造、地下1階、地上10階、塔屋1階、敷地面積は622,635.07m2、建築面積は@工区とA工区合計で13,075.21m2、延床面積は第@工区:スタンド棟は41,538m2、第A工区:スタンド棟は13,075.21m2、下見所は1,870.13m2となる。
新スタンドの基本理念は、

構造計画に当たっては、先端部のスタビライザーとルーバー及びスタンド屋根下に吹き抜けを設けることで吹き上げの風荷重の軽減を図っている。約45mの跳ね出しのスタンド屋根はマスト柱からケーブルに吊ったかたちとし、さらにバックケーブルにより安定した形状とした。また、制震ダンパーをコア部分に配置した制震構造により、大地震にも耐えられる安全性と建物の長寿化を図った。
施設の主な内容として、8・9階は業務エリア、7階は馬主エリア、5・6階は指定席エリア、1階から4階までは一般観覧席とした。さらには2階と3階から見下ろす形で『スクリーンプラザ』を2ヶ所つくり、広い範囲から中継映像などを見られるようにする。3階部分には情報コーナーや展示・イベントスペースをもりこんだ「ファンサービスエリア」が計画されているほか、安全面と動きやすさに配慮するため「センターアベニューを設置した。
下見所の周辺では、府中の歴史ある森をできるだけ保存するため、ケヤキ・サクラ・ヒマラヤシーダーなどの貴重な樹木を可能な限り移植している。
第2期工事は平成17年3月の竣工を予定しており、改築事業全体の完成は平成19年春となる予定である。

東京競馬場スタンド改築第2期工事
●第T工区/清水・大成・熊谷共同企業体

本社/東京都港区芝浦1丁目2-3
シーバンスs館
TEL. 03-5441-1111

本店/東京都新宿区西新宿1丁目25-1
新宿センタービル
TEL. 03-3348-1111


首都圏支店/東京都新宿区津久戸町2-1
TEL. 03-3260-3391

●第A工区/竹中・フジタ・福田組共同企業体

東京本店/東京都中央区銀座8-21-1
TEL. 03-3542-7100


東京支店/東京都渋谷区千駄ヶ谷4-25-2
修養団SYDビル
TEL. 03-3470-2111

東京本店/東京都新宿区市谷本村町3-26
TEL. 03-3269-4411


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