建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2003年6月号〉

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特集・わが国の文教施設整備最前線

先端的な学術研究の変化・流動化に対応

教育・研究環境の充実を図り、知的資産継承の場へ

岡崎国立共同研究機構 研究支援共通棟T

岡崎国立共同研究機構は、全国の国・公・私立大学等の研究者が共同で利用する大学共同利用機関である。平成12年度にはそれぞれの分野で論文の引用度数が第一位となるなど、日本の先端研究の一翼を担っている。

同研究機構では、最先端の学術研究推進の中核拠点である統合バイオサイエンスセンターの研究を支える施設として、現在、研究支援共通棟Tの整備を進めている。これは同センターの研究遂行において必要不可欠である、分子スケールナノサイエンスセンター及び極低温センターに対応する施設となる。
建設にあたっては、1階は電子顕微鏡など大きな機器を必要とする実験室、ヘリウムを回収・液化する液化装置室を配置し、2階は液体ヘリウムを供給するスペースとした。3階から6階については、オープンラボの考え方を基本に、流動的研究内容に対応出来るようフレキシブルな実験スペースとなっている。

設備計画においては、オープンラボは全て均一の設備システムとし、南北面の窓周りにスパン毎の設備シャフトを配置。東面には室内を経由せずメンテナンス可能なマルチゾーンスペースを配置し、設備の変更や更新が容易に行える計画としている。

立面計画にあたっては、南北面は彫りの深い縦強調の外面を採用。東面はマルチゾーンスペースと屋外階段をルーバー状の外観とし、住宅地からの視線に配慮した。またエレベーターホールと塔屋部分は、ガラスカーテンウォールで構成した。
建設地は、愛知県岡崎市明大寺町字東山5-1。敷地面積36,067m2、構造・規模:鉄骨コンクリート造、地上6階建、建築面積724m2、延べ面積3,8132m2。完成は平成15年8月を予定している。

岡崎国立共同研究機構 研究支援共通棟T 新営工事
●建築工事 ●電気設備工事

名古屋支店/名古屋市中区錦1丁目3-7
TEL. 052-201-7611

名古屋支店/名古屋市中村区名駅南3丁目12-22
TEL. 052-541-8221
●機械設備工事 ●エレベーター設備工事

名古屋支店/名古屋市中村区名駅5丁目4-14
TEL. 052-582-0061


中部支社/名古屋市中区栄3丁目17-12
TEL. 052-243-3111

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