建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2003年5月号〉

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特集・わが国の文教施設整備最前線

「細分化から総合化へ」の理念を具現化

新たな教育環境・医療環境の創造を目指し、既設病棟を総合研究棟に改修

群馬大学 (昭和)総合研究棟(西第三病棟)

群馬大学は「21世紀に向けた新たな教育研究・医療環境の創造」の理念の下、「細分化から総合化へ」をテーマに掲げ、昭和キャンパスにおける世界的水準の学術研究の施設を整備している。講座・研究室間の壁をなくし、基礎と臨床の融合、産業界との連携、共同研究プロジェクトを推進するため、既設西第三病棟の総合研究棟に改修・改善整備を進めているところである。
同大学では保健医療制度の新しい角度から国際社会で活躍出来る高度な医療実践者、教育者、研究者の育成を目的として、大学院保健学専攻の学生を平成13年4月より受け入れており、大学院の一層の充実も求められていた。

建設地は群馬県前橋市昭和町3丁目39-22(群馬大学昭和団地構内)。敷地面積161,408m2、建築面積1,188m2。構造規模は鉄筋コンクリート造地上8階建、延床面積8,580m2
既設西第三病棟は、昭和49年建設で築後29年経過しており、老朽化が進んでいるため、ダブルスキン工法による耐震性の向上を図っている。

平面構成は、既設建物の構造上、1階にプロジェクト研究用の重量機器等を集約化し、機器の共用化による効率的利用を図った。また、2階には中央診療棟計画で移転対象となっている事務部門を配置し、プロジェクト研究に関する施設維持管理がスムーズに実施出来るよう配慮した。3階から7階に関しては、不足する保健学科大学院スペースを確保すると共に、医学系プロジェクトを基本単位としたオープンラボ形式のプロジェクト実験研究スペースを関連する階に配置した。
さらに保健学科との動線に配慮して、3階部分に既設建物連絡用の渡り廊下を設置したほか、利用者が使いやすいよう東側エレベーター付近にリフレッシュスペースを設置し、研究者・大学院生等の交流・情報交換・憩いの場として多目的利用が図れるよう配慮した。
完成は平成15年10月末を予定。

●建築工事/大成・小林特定建設工事共同企業体

役員支店長 五木田 通夫

関東支店/埼玉県さいたま市大宮区桜木町2丁目287番地
TEL. 048-641-3211

代表取締役社長 小林 要一

群馬県前橋市表町2-11-8
TEL. 027-224-1751
●電気設備工事 ●機械設備工事

代表取締役社長 大場 健司

東京都品川区大崎1丁目19-20
TEL. 03-3495-8111

代表取締役社長 小川 嘉一

名古屋市中区大須1丁目21-8
TEL. 052-231-7766

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